来年の上演が決定しているミュージカル『レ・ミゼラブル』の出演者が8月22日、発表になった。出演は、主人公ジャン・バルジャンに山口祐一郎、キム・ジュンヒョンなど。

『レ・ミゼラブル』は、19世紀フランスの社会情勢を背景に、貧困に苦しむ民衆の姿や革命を目指す若者たちの戦いを描く、ヴィクトル・ユゴーの長編大作小説を元にした作品。日本でも1987年の初演から愛され続けており、これまでに鹿賀丈史、滝田栄、村井国夫、野口五郎、斉藤由貴、本田美奈子.、川崎麻世、夏木マリといった名だたる俳優がこの舞台に立っている。

ミュージカルの金字塔とも言うべき存在の作品だが、前回(2011年)で初演から続いた“ロンドンオリジナル版演出”での上演が終了、次回からは日本でも、ロンドン25周年を機に登場した“新演出”での上演が決まっており、それに伴う新キャストも注目されていた。主人公ジャン・バルジャンには、これまでにも長く同役を演じている山口祐一郎に加え、劇団四季で『ジーザス・クライスト・スーパースター』のジーザス役など様々な主要キャストを演じた後、現在は母国・韓国のミュージカル界で活躍をしているキム・ジュンヒョンが新たにキャスティング。バルジャンを追い続ける刑事ジャベールには、前回公演時に史上最年少でバルジャン役を演じていた吉原光夫が役を替えて登板、さらにアンサンブルとして数々のミュージカルの舞台に立ってきた川口竜也が抜擢された。

そのほか、エポニーヌ役の笹本玲奈、マダム・テナルディエ役の森公美子ら『レ・ミゼ』おなじみの俳優に加え、エポニーヌ役に声優の平野綾が新キャスティングされるなど、新旧入り混じった出演陣となる。今年は映画版の公開も控えており盛り上がりそうな新生『レ・ミゼラブル』に期待したい。

公演は4~7月帝国劇場、8~10月福岡・大阪・名古屋での上演が決定している。

なお本日発表になったキャストは下記の通り。

ジャン・バルジャン…山口祐一郎、キム・ジュンヒョン
ジャベール…吉原光夫、川口竜也
ファンテーヌ…知念里奈、和音美桜、里アンナ
エポニーヌ…笹本玲奈、昆夏美、平野綾
テナルディエ…駒田一、KENTARO、萬谷法英
アンジョルラス…上原理生、野島直人
コゼット…若井久美子
マリウス…山崎育三郎、原田優一、田村良太
マダム・テナルディエ…森公美子、浦嶋りんこ、谷口ゆうな