インプットよりもアウトプット

脳の仕組みはインプットよりもアウトプットに重きを置いているそうです。がんばって勉強していても、その勉強法がインプットに傾いていると、成績は思うように上がりません。

では、インプットに傾いた勉強法とはどういった勉強法でしょうか。それは、先に述べた書き取りやノートの清書、やみくもに暗記することなどです。

こういった勉強法ではテストなど、勉強の成果を発揮する場面で点を取ることは難しくなります。

子どもにはインプットさせた分、もしくはもっとアウトプットの機会をつくってあげてください。

たとえば教科書を読んだら、内容について子どもの言葉で説明させるのです。どんなにつたなくても、子どもの話を遮らず、訂正もしないことが大切です。

子どもから出てくる言葉を待ちましょう。漢字を覚えたら、その漢字を使って文章を書かせるのもいいですね。

また、テストは学んだことがきちんと定着しているかどうかをみる最大のアウトプットといえます。アメリカでのある大学の実験結果から、以下のことがわかったそうです。

人は「覚える」ということをしても記憶には残らず、「テスト」を行うことで記憶が定着する
出典(『「記憶」を科学的に分析してわかった 小学生の成績に最短で直結する勉強法』菊池洋匡)

これを「テスト効果」と呼ぶのだそうです。

よって、回数の少ないテストのためにインプット中心の勉強をがんばるよりも、何度もテストを受けたり、解き直しをする方が、学習を定着させるのには適しているということですね。

集中学習よりも分散学習

毎日出る宿題をどうしているかは、子どもによってはっきり2タイプに分かれるのではないでしょうか。

1つ目は、帰宅後さっさと宿題を終わらせてしまうタイプ。2つ目は、なかなか宿題に取り掛からず、寝る直前にようやく取り掛かるタイプ。

実は、学習を定着させるにはどちらのやり方もあまり効果がありません。人は一気に覚えたことは一気に忘れるからです。

宿題はイヤだからさっさとやるか、イヤだからなかなかやらないだけの違いで、1つ目も2つ目もやり方にそれほど大差がないのです。これは、宿題をすぐにやるまじめな子どもであればあるほど、もったいないことですよね。

理想は、宿題はまとめてやらずに分散してやること。そうすることで、覚えたことが記憶に残って定着します。

睡眠を削ってまで勉強をさせることはない

子どもの理想の睡眠時間は、低学年なら10時間、高学年でも9時間はとりたいところです。

睡眠をとることで学習の定着は高まるという実験結果があるように、睡眠が学習に与える影響は徐々に認知され始めています。

ですから、たとえ宿題がその日のうちに終わらなくても、睡眠をけずってまでやることはないのです。

勉強の合間に睡眠をとることでも学習効率は上がるとされています。早く寝て早く起きられたら、朝に宿題の続きをやることができますし、効率も上がるといううれしいおまけがついてきます。

子どもの成績を上げたかったら、子どもの睡眠の質を高めることが先決と肝に銘じておきましょう。

週末も含め毎日出る宿題に、子どもたちは悲鳴を上げています。

少しでも無駄な負担を減らし、効率の良い勉強法ができるようになるために、本書はおすすめです。

効率的な学習の仕方を科学的に理解できれば、意味なく子どもにイライラすることも減りますし、一石二鳥ですよ。