『デンジャラス・ラン』トークイベントに参加した、(右から)タレントの間宮れいな、代官山蔦屋書店のシネマコンシェルジュ・上村敬氏、赤ペン瀧川先生、タレントの藤田薫子、有村昆、叶井俊太郎氏

映画『デンジャラス・ラン』の公開を前に8月23日、都内でトークイベントが開催され、“映画添削”で話題の赤ペン瀧川先生をホストに、映画コメンテーターの有村昆、映画プロデューサー叶井俊太郎氏らが本作の魅力について2時間半にわたって語り続けた。

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デンゼル・ワシントン、ライアン・レイノルズのコンビによる本作。元CIAの敏腕捜査官でありながら古巣を裏切った大物犯罪者・フロストが自首。新米の捜査官・マットはフロストを収容する隠れ家の管理を任されていたが、そこが急襲を受けフロストを保護しながら逃走するハメになる。

まずは瀧川が映画のあらすじなどを毒舌を交えつつ熱弁。2時間半ものイベントでありながら映画本編の上映はナシということで観客に向け「この説明で映画を観た気にならないように!」と呼びかけた。映画、特に洋画に観客が集まらないという現状もあってか、作品のみならずそもそもデンゼル・ワシントンとは何者か? というところから解説。デンゼルに加え、モーガン・フリーマン、サミュエル・L・ジャクソン、ウィル・スミス、そして松崎しげるの5名の写真を並べ、誰がデンゼルかを当てるという際どい内容のクイズを実施したが、ゲストで参加したタレントの藤田薫子は「ウィル・スミスさんはタイガー・ウッズかと思った」など天然ボケを連発し笑いを誘っていた。

有村は、先日亡くなったトニー・スコット監督作品のテイストとの類似を指摘。「7分に1回は展開が変わる。(ワシントン主演のスコット作)『アンストッパブル』もそうだった」と語ると、瀧川も同意し「この監督(ダニエル・エスピノーサ)は若いので、スコットのように引き続きデンゼルと組んでほしい」と巨匠の“後継者”としての期待を口にした。また“セーフハウス(隠れ家)”という原題にも触れ「何が“セーフハウス”なのか?」と意味深な笑いを浮かべつつ、ネタバレギリギリのラインに触れ観客の期待をあおった。

最後に登場した叶井は映画について「よく覚えていない」と語りつつ、無関係の自身の離婚裁判や浮気のエピソードなどデンジャラスな話題で脱線トークを展開。本作に関しては、ポスターや予告編から大好きな『ボーン』シリーズのような作品を想像していたが、実際に観てみると違ったタイプの作品だったことに不満なようだったが、これは“宣伝マン”としては褒め言葉とも言える。「ポスターと予告編に騙されました。ウマい! 何に騙されているのかも含め、騙されたい人は観てほしい」と呼びかけていた。

『デンジャラス・ラン』
9月7日(金)より、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー