『ハウルの動く城』『ゲド戦記』のブルーレイ発売記念イベント

スタジオジブリ作品『ハウルの動く城』と『ゲド戦記』のブルーレイ発売を記念し、15日に都内でイベントが開催され、コアなジブリファン約170名が集結。読売新聞社の依田謙一が司会を務める中、雑誌「CUT」編集長の内田亮、絵本雑誌「MOE」編集長の新村晃一、映像ソフト情報誌「DVD&ブルーレイでーた」編集長代理の長谷川暢紀がゲストとして登場し、約1時間に渡って熱いトークセッションを行なった。

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満席となった会場に現れた4人は、靴を脱ぎ、ミカンを乗せたこたつに入るという一風変わったスタイルでトークを開始。過去に何度もスタジオジブリの特集を組んできた各雑誌社の3人だけに、密度の濃いイベントとなった。

内田氏は「“ハウル”という映画は宣伝をしない宣伝というのを行なった」と初っ端から切り出し、「破天荒で、賛否両論あったが、今でこそ観直すべき作品。映画という固定観念を取り払って観ると非常におもしろい」と持論を展開。「“ゲド”は、これまたいろいろと言われていたが、今年公開された『コクリコ坂から』を観たあとでもう一度見返すと、宮崎吾朗監督の描きたかった人間ドラマがスッと入ってくる」と独自の見解を述べた。

“ハウル”も“ゲド”も原作は児童文学。大人向け絵本雑誌「MOE」の新村氏は「児童文学は、幼少期に読む人が多いので、それぞれの心に輝いた記憶としてあるもの。映画化して100%満足させることは無理。ジブリアニメのように、埋もれてしまった作品に光をあてることに意義がある」と語り、「“激動の時代”と言い切る宮崎駿監督が、脱ファンタジーを掲げ、次回作にどのような作品を持ってくるのか非常に楽しみだ」と締めくくった。

最後に長谷川氏は「ブルーレイの素晴らしいところは、音質はもちろん、早い動きや暗部がよくみえるところで、これは僕のような素人目にもわかる。DVDと違って映画のクオリティーがそのまま保たれている」とPRした。

『ハウルの動く城』
ブルーレイディスク 7140円(税込)
『ゲド戦記』
ブルーレイディスク 7140円(税込)
2011年11月16日(水)リリース
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン