『ペンギン夫婦の作りかた』に出演した小池栄子

あの大ヒット商品“食べるラー油”の原点である「辺銀食堂の石垣島ラー油」をうみ出した夫婦の実話を描く『ペンギン夫婦の作りかた』の完成披露試写会が、27日、都内劇場で開催。小池栄子、深水元基、モデルとなった辺銀暁峰氏と愛理氏夫妻、主題歌「ヌチグスイ」を歌う宮良牧子、平林克理監督が上映前に舞台あいさつを行なった。

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フリーライターとして東京で働く歩美と中国人のカメラマン・ギョウコウ(ワン・チュアンイー)は国際結婚するも、彼の会社が倒産。だが気晴らしに石垣島を訪れたことでふたりの運命は大きく変わることに…。

当初、チュアンイーも来日が予定されていたが、台湾でのドラマ撮影のスケジュール変更に伴い欠席。チュアンイーからは、小池や共演陣、スタッフへの感謝や映画への思いをつづったメッセージが届けられた。

小池は「言葉も違う中で、チュアンイーと一生懸命作り上げていきました。深くて強い愛で結ばれた夫婦の物語で、私も考えさせられました」と強い感慨を明かす。自身、どちらかと言うとトラウマや過去を背負った重い役が続いていたこともあり、「等身大のチャーミングな役をいただけて、うれしかったです。こういう役をオファーしてくれる監督もいるんだ? と思いました」と充実した表情を見せた。

また、平林監督は本作完成後、7月に行なわれた報道陣向けの試写会の日に、以前より交際していた恋人にプロポーズ。そしてお客さんへの初のお披露目となる本日の朝に正式に入籍したことが発表された。「(平林)監督から(プロポーズについて)相談されたりしていました」という小池は、平林監督に祝福の花束をプレゼント。小池の「この映画がこんな利用のされ方をするとは…。おふたりのための映画になりましたね」という言葉に、平林監督は「私事ですみません。ありがとうございます!」と照れくさそうに頭を下げていた。

主題歌を歌う宮良は主題歌の「ヌチグスイ」という言葉について「“命の薬”と書くんですが、命の薬になるようなおいしい食べ物、心を洗うようなものやことという意味です」と説明。「映画を観て、まさしく命の薬となるようなおいしそうな食事が出てきて、それを食べるふたりの姿を見て詞とメロディが浮かびました」と明かした。

『ペンギン夫婦の作りかた』
10月20日(土)ユナイテッド・シネマほか全国公開