『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM

『ブロークバック・マウンテン』や『ラスト、コーション』で知られる名匠アン・リー監督の最新作『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が来年1月に日本公開されることが決まり、日本時間29日(土)にはリー監督と原作者のヤン・マーテルが第50回ニューヨーク映画祭に登場し、その模様が全世界にネット中継されることが発表された。

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本作は、マーテルの小説『パイの物語』(邦訳:竹書房)をリー監督が壮大なスケールで映像化した感動ドラマ。動物園経営者を父に持つ16歳の少年パイ・パテルが船の事故に遭い、どう猛なベンガル・トラと小さな救命ボートに乗り込んで227日にもおよぶサバイバル生活を展開する様を、美しい自然の風景を交えて描き出す。

台湾出身で、アメリカで映画を学んだ経歴をもつリー監督は、『恋人たちの食卓』のような家族ドラマや、『グリーン・ディスティニー』『ハルク』のようなアクション大作まで幅広いジャンルを手がけながら、映画作家としての評価も獲得してきた名匠で、『ブロークバック・マウンテン』では第78回アカデミー監督賞を、『ラスト、コーション』ではベネチア映画祭の最高賞・金獅子賞を受賞するなど、つねに新作が待たれている監督のひとりだ。

そんな中、第50回ニューヨーク映画祭で本作が世界初上映される。現地にはマーテルとリー監督が入り、日本時間の29日(土)の17時からは記者会見も実施。この模様な全世界に向けてネット配信される。関係者の間では、早くも「本年度のオスカー有力候補になるのでは?」と言われており、会見でリー監督がどのような発言をするのかも注目だ。

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
2013年1月、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開
※3D/2D同時上映