いじめられる子

子ども社会の中で、ときにいじめが起こります。友達からいじめられたとき、すぐに先生に言いつけに行く子の場合、「あいつをいじめると大人にちくられる」となり、いじめのターゲットになりにくくなると言われています。

親に訴えることが出来る子は、SOSで大人が気づくことができます。

けれども、過度に「弱音を吐いてはいけない!」と言われ続けて育った子は、辛いことを訴えることができません。「親を落胆させてはならない、心配をかけてはならない」「親に迷惑をかける子どもであってはならない」と極端に思い込み、親にも先生にも相談できずにいます。

“さじ加減”が大事!もっと緩くしてみよう

「我慢しなくてもいい、すぐに泣き言を言ってもいい」と言っている訳ではありません。あまりにも強くそれを押し付けない“さじ加減”が大事なのです。

「できなかったら誰かの助けを借りる」ことは、長い人生を生きていく上でとても大切なことです。

ママ自身も同じことが言える

子どもに完璧を求めるママの中には、自分自身に対しても過度なハードルを課していることがあります。

©あべゆみこ

例えば…

  • 栄養バランスの取れた食事を毎日手作りしなくてはならない。レトルト食品を使ってはならない。
  • 子どもの喜ぶキャラ弁を作らなくてはならない。
  • ママなんだから家庭の太陽になって、いつも笑っていなくてはならない。
  • 毎日最低3冊は絵本の読み聞かせをしなくてはならない。
  • ママは自分のことよりも子どものことが優先。気晴らしのカラオケやお酒なんてもってのほか!
  • ママなんだからママらしい服装をしなくてはならない。
  • ママなんだから子育てを頑張らねばならない。

でも、自分のやりたいことを我慢したり、真の姿を出していないとどこかでプチンと切れます。完璧母さんにならないで、「私には無理です」と弱音を吐いたり、ときには誰かに頼ってみませんか?

それでまた、毎日の子育てを楽にできたら親も子どももハッピーになれます。

まとめ

「人に迷惑をかけない子」の子育て方針が過度になると、かえって子どもが苦しくなり、大人になってもしんどくなることを、頭の片隅に入れておいてくださいね。