阿部勇樹(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE 阿部勇樹(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

初戦のドローはアウェイの浦和レッズに追い風となるのか、ホームのセレッソ大阪が自信を得たのか。その答えは埼玉スタジアム2002で迎える『JリーグYBCルヴァンカップ』準々決勝第2戦で判明する。本来ならば、浦和が有利である。だが、前回の一戦はそうとは言い切れない。

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16日間で5試合目、『明治安田生命J1リーグ』第24節から中2日という過密日程の浦和は先発6人の入れ替えにとどまったが、C大阪ユン・ジョンファン監督はグループステージ、プレーオフステージを戦ったメンバーの起用を決断し直近の試合から先発総入れ替えを敢行。7月26日の『ルヴァンカップ』プレーオフステージ第2戦・北海道コンサドーレ札幌戦以来となる0封に、指揮官も「メンバーが多く替わった中、本当にいい試合をした。無失点というのは、本当に久しぶりのこと。必死に、そして意欲的に選手たちは試合に臨んでくれた」と満足の色を見せた。

選手たちも初戦の結果に手応えを感じていた。MF関口訓充が「自分たちは全員が入れ替わった中、向こうはリーグ戦に出ている選手も多く出ていたけど、互角にやれた」と言えば、MF秋山大地も「厳しいゲームになるということはわかっていたが、みんなでハードワークして、粘り強く守備ができた。次につながる」とキッパリ。さらにDF茂庭照幸は「狙い通り」と胸を張った。

対する浦和は堀孝史監督が「欲を言えば1点ほしかった」と言うにとどめたが、FW武藤雄樹は「今日はボールを持てる時間も長かった。セレッソがしっかりとした守備をしてくることはわかっていたけど、その中で崩し切ろうという思いはチームとして持っていた。ただ、崩したり、崩そうとするシーンがあまりなかったので残念」と言及した。

試合後の両軍の表情を見ると、守り切ったC大阪と決め切れなかった浦和という構図が見えてくる。

浦和には負傷者も出た。那須大亮、森脇良太が戦線離脱し、槙野智章が日本代表に帯同する中、第1戦でマウリシオが負傷退場したのだ。DFを4人欠く非常事態である。ボランチ阿部勇樹のポジションをひとつ下げるなど、堀監督の起用法が注目される。

浦和は守備陣が手薄なら、C大阪は攻撃陣が手薄だ。MF清武弘嗣、山村和也が負傷し、FW杉本健勇は日本代表で不在。こちらは柿谷曜一朗、水沼宏太らアタッカー陣のパフォーマンスが勝敗の鍵を握るだろう。

『JリーグYBCルヴァンカップ』準々決勝第2戦・浦和×C大阪は9月3日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。『明治安田J1』第2節は浦和の3-1、第22節はC大阪の4-2、初戦のスコアレスドローを経て、文字通り決着戦となる。チケット発売中。