ソーシャルグラフよりもインタレストグラフが有効

このようなモノ選びの傾向を持つプレッシャー世代に対して、どのようなマーケティングが有効なのだろうか。キーワードは「インフルエンサー」、そして「ソーシャルグラフよりもインタレストグラフ」だ。

キュレーターのいるインタレストグラフの例。「人」と「モノ・コト」の関係を示している。線の太さは対象への関心の強さの度合いを示し、キュレーターを発信源とする「影響力」が、同じ関心を共有する人ほど大きく作用していることを表している。
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インフルエンサーとは、特定のコミュニティのなかで影響力を持っている人物のこと。モノを見る目が厳しい現代こそ、本当に良いモノを知っていて、目利きのできる人による情報発信が求められている。広告や宣伝に左右されずに、モノの価値を判断するには、そうした人物が何を選んでいるかをチェックすることが近道なのだ。

「CtoC(消費者to消費者)の世界はお客様同士のつながりでビジネスが伸びていきます。売り手からのオススメ情報だけでは信憑性が低い。お客様同士の立場で『このアイテムがアツい』と言っていただく方が信憑性は100倍高いかもしれません」

人間関係を図にするソーシャルグラフも、モノ選びや買い物のキッカケになることが多い。しかし「近しい人と同じ服は買わない」のがファッションの基本。普段の人間関係とは異なる「関心の関係」を図にするインタレストグラフを用いたマーケティングが有効である可能性が高い。

「新しい発見があるようなインタレストグラフをつくり、お客様の中からインフルエンサーが自然発生するようなプラットフォームを構築することが、対プレッシャー世代戦略のカギになると思います。僕たちも試行錯誤をしながら、『良いモノ』『新しいモノ』を広めていけるように努力していきます」と小高さんは締めくくった。

  (雑誌「ウレぴあ」秋号より  尾崎和行(ノーバジェット) = 取材・文  高岡 弘 = 撮影


おだか・ようすけ●1981年生まれ。日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社スタートトゥデイで、マーケティング本 部広告宣伝部ディレクター(部長職)を務める。CM や広告などメディアプロモーション全般に加え、他企業との協業も手がける。

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