『シドニアの騎士』の存在が声優としての成長へ繋がった

洲崎綾、逢坂良太 撮影:友野雄

――おふたりは2015年の声優アワードで新人賞を受賞されていますが、少なからず『シドニアの騎士』の出演も影響があったのかなと思います。

洲崎 たしか新人賞をもらったとき、(瀬下)監督からシャンパンもらったよね? 監督が一番喜んでいました(笑)。

逢坂 喜んでたね!(笑)

洲崎 自分が嬉しいのはもちろんですけど、受賞したことによって作品に関わっていたみなさんが喜んでくれることがすごく嬉しかったのを覚えています。

――そんな『シドニアの騎士』はご自身のキャリアの中でどういう存在だと感じますか?

逢坂 新しい挑戦をさせてくれた作品だと思います。『シドニア』は収録の手法が少しずつ変化していたんです。

最初は尺は関係ないけどコンテ絵を参考にしたプレスコの方法で進行していて、TVアニメ1期最終話近くから、お試しみたいな感じで完全プレスコに変わりました。

そして、おそらくメリットがあったのか、TVアニメ2期では最初から完全なプレスコになって。

洲崎 そうだったね。

逢坂 プレスコは絵に引っ張られないお芝居ができます。演じるキャラクターが今どんな状況で何を思いセリフを言っているのか、考えて深くお芝居ができるのではないかと判断してプレスコに切り替えたのかなと個人的には思っていて。

もちろんその場の勢いでの芝居もありますけどね。こうやって収録が変化していくことが僕の中ではかなり新鮮で、より考えて演じることを教えてくれた作品でした。

逢坂良太 撮影:友野雄

洲崎 私にとってはデビューして間もない頃に決まった作品だったので、思い入れがとても強いです。

自分の限界とかまだ分からない時期でもあったから、TVアニメ2期の紅天蛾(ベニスズメ、CV:洲崎綾)とつむぎが戦うシーンで喉を潰したんですよ。

たしか台本にも声に表せないくらいの濁点がついている叫び声が書かれていて、どう出せばいいのか分からないけど分からないなりに一生懸命やろう!と演じたら3週間くらい喉が治らなかった(笑)。

――えぇ……!

逢坂 そんなこともあったね! 次の収録で会ったら声がガサガサになっていたの覚えてる(笑)。

洲崎 「喉大丈夫!?」と言われるくらいの声で(笑)。役者として色々学ばせてもらった、すごく成長させてもらった作品だと感じます。

プレスコは絵がないからこそ通常のアフレコ以上に尋常じゃないくらいスタッフのみなさんに「ここはこうですか?」と聞きに行って、監督とも色々対話しながら作り上げていったのをずっと覚えています。

キャストのみんなともお互いの思い描いている情景が違う場合があるから、テストや本番でお互いの距離感を調整しながら演じている感覚はありました。

そうやって私たちが出したお芝居にどんな絵をつけていただけるんだろうってすごく楽しみじゃなかった?

逢坂 楽しみだった! でも逆に「これで良いのかな?」と思うことも多かったかな。

洲崎 たしかに! とはいえ、微調整するために追加で収録もしていたから、すごくすごく丁寧につくられている作品だと感じます。

『シドニアの騎士』完結へ向けた思い

洲崎綾 撮影:友野雄

――最後に物語の完結となる『シドニアの騎士 あいつむぐほし』への思い・意気込みをお願いいたします。

逢坂 ようやくみなさんにお届けできるのがすごく嬉しいです。そして、『シドニア』の一ファンとしても完成された映像を映画館で見られることがすごく嬉しいです。

公開が終了して円盤が発売されてようやく寂しさが募るのだろうなと思いますが(笑)、今はお届けできる喜びとともに楽しみに公開を待っています。

みなさんの心の中に何かしら残る作品になっているはず。本作をご覧になられたみなさんが何を感じてくれるのか、どこを重点的に見てくれるのか、僕らが抱いた感動を少しでも感じていただきたいなと思います。

洲崎 プレスコのときから同窓会のような気持ちで私はいたのですが、数年ぶりにみんなが集結して作品を完結できたことが何よりも嬉しくて。大事に大事にスタッフ・キャストでつくり上げた劇場版を、みなさんに見ていただけるのを私もドキドキしながら迎えたいです。

特に初めから応援してくださっている『シドニア』ファンの方に「見てよかった」と思ってもらえる映像に仕上がっているはず! みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

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