台南名物「度小月」の担仔麺は少量で50元と割高だが、上品な味付けが日本人の口に合う

海外旅行先として人気の高い台湾。最近はリピーターも多くなったが、2回、3回と台北を訪れていると、自然と足が南へと向いてくる。

となれば、台北の次に訪れてみたいのはグルメ都市として大人気の台南だ。台北からは高鉄(台湾新幹線)で2時間弱。高鉄台南駅は市内まで少し距離があるので、在来線の台南駅までローカル線で移動する。所要時間は20分ほどだ。

台南には國華街や保安街といった屋台や食堂の集中するグルメストリートがある。また、かつて都だったこともあり、台南発祥の食べ物も多い。台湾料理のルーツを探る奥深い旅ができるはずだ。

 

担仔麺(ダンザイミェン)

担仔麺を作る現場を見られる「度小月」の店内

日本でも「台南ターミー麺」として知られる、台南を代表する麺。

市内には担仔麺を扱う店がたくさんあるが、地元の人は実はそれほど食べていない。理由は、ごく少量の割には相場が50元前後と高めだからだ。

でも、台南発祥の代表的小吃(軽食)なので、初めて台南を訪れるならぜひ味わってみてほしい。

有名なのは「度小月」という専門店。この店名には、商売の閑散期を乗り越える、という意味がある。

台風シーズンは船を出せなかった漁師が、生活の足しに、と始めた麺の店なのでこのような名前がついたとか。あっさりとした味付けだが、スープにも、麺の上に乗ったそぼろ肉にも旨味が凝縮されている。

度小月(ドゥーシャオユエ)
台南市中正路16號 TEL:06-2231-744
11:30~24:30 無休

豬舌割包(ズーシャーグアバオ)

「阿松割包」の割包(赤身)。一緒に挟んである酸菜(発酵白菜)も人気の秘密

 

台北でも夜市などでおなじみの割包。肉まんの皮のような白いフワフワのバンにジューシーな豚肉を挟んであることから、台湾バーガーとも呼ばれる。

台南のグルメ通りである國華街には、ちょっと変わった「阿松割包」がある。

挟んであるのは豚のタン。そして1つがちょっと小ぶりなので、2つセットで販売している。普通、瘦肉(赤身)、豬舌(豚タン)の3種類から選ぶことができるが、一番人気はヘルシーなタン。

他では味わえない、ぷりっとした食感が楽しい割包だ。小ぶりなので食べ歩きにはちょうどいい量だし、2つセットなので友達とシェアできるのもうれしい。

店内で食べれば、スープは無料サービス。割包自体は汁気がないので、店内で座って食べるならスープと一緒に味わうと食べやすい。

阿松割包(アーソングアバオ)
台南市國華街三段181號 TEL:06-2110-453
8:00〜18:00 木曜休

虱目魚湯(スームーユータン)

サバヒーの身がたっぷり入った「阿堂鹹粥」の粥は160元と朝食としては高価だが、これが台南スタンダード

台南名物の食材はいろいろあるが、台南人にもっとも愛されている魚はまちがいなく虱目魚(サバヒー)だろう。

大きいものでは30センチ前後ある白と黒のコントラストが美しい魚。骨が多いため処理が難しく、また低温に弱いので台南以南の温かい地域でしか養殖できない。台南のサバヒーは脂がのっていて実に美味しい。

王道はサバヒーの身をまるごと放り込んだような魚肚湯と呼ばれるスープ。朝食にぴったりのあっさりとしたスープだが、魚のダシがしっかり出ていて味わい深い。

また、ほぐした身をたっぷり粥にまぜた魚肚粥も人気。台南の有名店「阿堂鹹粥」は早朝から行列ができるが、回転は早いので並んでみよう。

さらに、魚肝・魚腸といったサバヒーのモツは台南でしか食べられないもの。臭みが少なく、旨味が凝縮されている。

阿堂鹹粥(アータンシェンジョウ)
台南市西門路1段728號 TEL:06-2641-456
5:00~12:00 火曜休

意麺(イーミェン)

タウナギの身がたっぷり盛られた「黄記鱔魚意麺」の意麺乾炒は130元。ちぢれ麺に味がよく絡んでい

意麺は台北でもよく見かける黄色いちぢれ麺だが、台南のものは一味違う。長期保存ができるように一旦、塊の意麺を素揚げしてある。このため、台南意麺は台北のものよりもコクがあり、具材ともよくからむ。

台南ではタウナギ(鱔魚)を意麺にのせた鱔魚意麺が一般的だ。タウナギはあんかけにしてあることが多く、これが麺の上に乗るとボリュームたっぷりで食べごたえがある。

汁ありの麺もあるが、おすすめは乾麺だ。焼きそば風、あんかけ風など、店によってスタイルは異なるが、香ばしいタウナギと歯ごたえのある麺の組み合わせが楽しい、台南ならではの食べ方だ。

黄記鱔魚意麵(ホァンジーサンユーイーミェン)
台南市民権路三段44・46號 TEL:06-2202-407
16:00~25:00 不定休

「うまい肉」更新情報が受け取れます