「叱らずにはいられない!」と、日常的に子どもを叱っているママは多いですね。

子どもがいけないことをしたら叱るのは当たり前、教育の一環だから「叱る」ことは良いこと。「怒る」ことは大人の都合が入っていることが多く感情的になりやすいことから、悪いことと考えるている人は多いでしょう。

しかし本当に「叱る」ことが良いことで、「怒る」ことが悪いことなのでしょうか。

子どもを日常的に叱っていても怒っていても状態は何も変わりません。それはどちらも子どもにとって成長を促す要素がないからです。

つまり、「叱る」も「怒る」も「諭す」という行為ではないため、日常的に続けていても状態は変わらないということになります。

では、叱らずにはいられない状態で子どもを「諭す」にはどうしたら良いのでしょうか。それは感情をコントロールするのではなく、日常習慣を変えれば良いのです。

今回は、石田勝紀氏の著書『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』を参考に、感情のコントロールをしなくても、つい叱ってしまう自分を変える日常習慣についてお伝えします。

「叱る」「怒る」「諭す」何が違うの?

「叱る」と「怒る」の違いについては、前述の通り、叱るは教育的、怒るは感情的ととらえ、叱るは良いこと、怒るは悪いことと考えている人は多いですね。

しかし「叱る」も「怒る」も緊急モードで使うものであることから、大した変わりはないと石田氏は言います。

「叱る」は人の道に反したことをした時など、非常モードで使うもの、「怒る」は瞬間的に檄を飛ばさなければ子どもを一生後悔させてしまうことになるなど、緊急モードで使うものと石田氏は定義しています。

両方とも非常モードで使うものであることから、日常的に使うものではありません。もし日常的に使ってしまえば日に日に効き目は薄れ、最悪の場合は子どもの心を傷つけ、恨みを生じさせてしまう可能性があるため注意が必要です。

では、子どもがいけないことをした場合、「叱る」「怒る」でなければ、どうするべきなのでしょうか。それは「諭す」ことです。諭すとは、言って聞かせることですが、初めから叱らずにそんなことが出来ていれば誰も苦労はしません。

そうは分かっていても石田氏はあえて「諭す」ことの重要性を訴えています。子どもは自分が悪いことをしたら、たいていは自分で分かっているもの。そこで親が子どもと真剣に向き合い諭していけば子どもは変わると言います。

非常モードの「叱る」「怒る」は使わず、通常モードである「諭す」を心掛けたいですね。

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