デメリット:ひとり暮らしと変わらない大変さがある

「私の両親の介護で別居婚をしていますが、自分のことだけすればいいのでストレスがない反面、何かあったときに女手しかないのがたまに不便です。

大きな買い物をしたいときとか家具の組み立てとか、同居だったら話し合えるし一緒にできるけど、別居婚だと、ひとり暮らしと変わらない状態なのがたまに寂しいですね」(女性/40歳/小売業)

こちらのケースでは、妻は自分の実家でひとり暮らし、夫もひとりで生活をしている状態ですが、夫婦の関係は良いとしても困るのが何かあったとき。

ひとりで何でもこなさないといけないので、手が足りないときにすぐに助けを求められないのはデメリットといえます。

また、「週末も親の介護があって夫と会えない」など夫婦で過ごす時間を作りづらいときもあって、お互いの愛情と信頼を維持するのが大変な面も。

同居のストレスがない反面、状況によってふたりのつながりが振り回される可能性があるのですね。

デメリット:「一緒に過ごすためのコスト」がかさむ

「市外に住む夫とは、私がいつも車で会いに行っています。

毎週末だからガソリン代が大変なのと、高速代も馬鹿にならないです。

同居だったらこんな費用はかからないし、移動の時間がもったいないとも思います。

それでも、やっぱり会えばうれしいし新鮮な気持ちを味わえるし、喧嘩もせず楽しく過ごせると結婚してよかったなと思いますね」(女性/34歳/営業)

別居婚だとふたりが会うためにわざわざ時間を作る必要があり、そのためのお金や移動にかかる時間も無視できません。

別居婚で夫婦が仲良くやっていくには、そのコストを無駄と思わず会えたときの幸せを楽しむ余裕が必須といえます。

お金がかかっても、普段の別居生活が充実しておりお互いに向ける愛情が続くことが一番です。

同居なら生まれないデメリットでも、しっかりと受け入れる姿勢が夫婦の絆になるのですね。

別居しながら続ける夫婦関係には、心の距離が開かないような関わり方が重要だと感じます。

メリットは多いですが同居でないからこそ発生するデメリットもあり、ふたりで乗り越える力がないとうまくいきません。

別居婚を選ぶふたりには、その現実を見据える胆力が何より必要といえますね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line