左から、橋本さとし、濱田めぐみ、井上芳雄、浦井健治、すみれ、岡幸二郎 左から、橋本さとし、濱田めぐみ、井上芳雄、浦井健治、すみれ、岡幸二郎

今月18日(木)に東京・帝国劇場で開幕するミュージカル『二都物語』の出演者が7月1日、「~二都の夕べ~」と題したスペシャルイベントを同劇場にて行った。登壇者は井上芳雄、浦井健治、すみれ、濱田めぐみ、橋本さとし、岡幸二郎。

ミュージカル『二都物語』チケット情報

作品は、文豪チャールズ・ディケンスの名作をミュージカル化したもので、ふたりの男性とひとりの女性をめぐるドラマチックな愛の物語が、ロンドンとパリの二都を跨いで展開される。ブロードウェイをはじめ、様々な都市で上演されているが、日本ではこれが初演。この日は抽選に当選したファン1000名の前で、出演者が劇中歌の一部を披露するとともに、楽しいトークで作品の魅力を伝えた。

主人公のシドニー・カートンを演じる井上芳雄は「日本初演なので、どういう作品になるか、ドキドキワクワクしながら稽古をしています。ドラマをしっかり作ろうという鵜山仁さんの演出のもと、いま、細かく繰り返して(シーンを)作っています。これが積み重なって、びっくりするような物語が舞台上に立ち上がるんじゃないかなと思います。激動の時代の物語ですが、今と重なる部分もある。ひとりひとりの生き様が見えてきたら、すごい話になるんじゃないかな」と自身も新しい作品の誕生を期待している様子。カートンと運命的な繋がりを持つチャールズ・ダーニーを演じる浦井健治は、自分以外の役でやりたいものは、という質問で「(ヒロインの)ルーシーをやりたい。芳雄さんに愛されたい」と発言し爆笑をとり、カンパニーの楽しさをも客席にアピールしていた。

ともにミュージカル界のプリンスと呼ばれる井上、浦井が演じるカートン、ダーニーから愛されるルーシー・マネットは、帝国劇場初出演のすみれが演じる。この日の司会を務めた岡から「このふたりに好意を寄せられるなんて、みんなの憧れだよ?」と言われたすみれは、「すごいプレッシャーを感じています」と恐縮するも、井上からは「すみれさんは生まれながらに愛される要素を持っている気がする」と太鼓判。その言葉のとおり、出番に少々遅れた理由を「(楽曲披露で)歌っているみんなを裏から見ていたら、(初めての帝国劇場のステージに)緊張して怖くなっちゃって、ギリギリでトイレに行かなくちゃならなくて!」といった“ぶっちゃけトーク”の連発で、独特の魅力を振りまき温かい笑いを誘っていた。

公演は7月18日(木)から8月26日(月)まで。チケットは発売中。