子どもの睡眠にとって一番大切なこと

子どもの睡眠にとって、一番大切なことは「安心感」だといいます。体内時計を育てるのはある程度時間のかかることですから、焦らずに、子どもが安心して眠れる環境づくりを心がけることが大切です。

まずは、子どもが眠るスペースの安全の確保ができているかどうかを確認します。赤ちゃんは寝ている間に一回転したり、かなりの移動をしたりする子もいます。眠るスペースの周囲に倒れてきそうなものはありませんか? 

次に寝る部屋の照明にも気を配りましょう。夜になっても部屋が明るいと、交感神経が優位になったままで、なかなかゆったりした眠りのモード(副交感神経優位)に入っていけません。

真っ暗がこわい子どももいるかもしれませんが、そういう場合は間接照明を取り入れるなどの工夫をするといいですね。また、夜寝る前のスマホもNGです。

そして何より、大人が子どもに「眠ることはいいことだよ」と教えてあげましょう。眠りを誘う絵本を一緒に読むのもおすすめです。

復職が決まったらしておきたいこと

保育園に入ったら園での生活がスタンダードになります。早寝早起きのリズムができればいいのですが、どうしても大人の時間に子どもをつき合わせてしまうこともあるでしょう。

その反動で、まだ2歳なのに休みの日に昼過ぎまで寝ているといったケースも見られるようです。まるで平日の睡眠不足を休みの日で補うサラリーマンのようですが、実はこれはもっと深刻にとらえていい問題です。

そうなる前に、復職が決まったらしておきたいことを以下に挙げてみます。

・朝やることをリストアップする

・朝やることのリストから逆算して起床時間を決める

・起床時間から逆算して就寝時間を決める

基本的にはこれだけです。子どもの生活はシンプルなもの。朝やることは最低限に抑え、欲張らないことがポイントです。

繰り返しますが、大人が心がけるのは、子どもに十分な睡眠時間と安心できる環境を与えてあげることです。ちなみに年齢ごとの必要な睡眠時間は以下の通りです。

・0~3か月:14~17時間
・4~11か月:12~15時間
・1~2歳:11~14時間
・3~5歳:10~13時間
・6~13歳:9~10時間

3歳の子どもを6時半に起こすとして、最低10時間の睡眠をとらせたいと思ったら、20時半には寝かせる必要があるということです。かなり早いと感じる人は、復職が決まったら徐々に生活リズムを整えていくようにしましょう。

筆者の知人で持病を抱えて2人の子どもを育てていたママがいるのですが、彼女はいつ具合が悪くなるかわからないため、子どもは18時には寝かせるようしていたそうです。

18時から朝まで大人の時間がある上に、子どもはしっかり睡眠がとれるのですから、アリといえばアリですよね。

とはいえ、共働きの家庭だと早く寝かせること自体がハードルが高くなってしまいがちですから、無理なく、焦らず取り組むことが大事です。その上で抑えておきたいポイントがが2つあります。

・朝は同じ時間に起こす

・夜の光は良い睡眠の大敵

たとえ前の夜寝るのが遅くなったとしても、基本的に朝は同じくらいの時間に起こします。日の光を浴びることで体内時計がリセットされますから、朝になったらカーテンを開けて、太陽の光を部屋に入れるようにしましょう。

夜の光についてはすでに述べましたが、現代の生活は照明だけでなくスマホ・テレビなど注意するべきものは多いです。

この2点に気をつけて、あとはゆったりと気長に取り組むのがいいですね。

子どもに「眠る力」をつけさせるのは、親ができる子どもへの形のないプレゼントともいえます。

今回参考にした「ワーママの毎日がラクになる! 子どもの「眠る力」の育て方」には、ワーママでもできること、行き詰ったときの対処法なども載っていますから、詳しく知りたい方はぜひお手にとってみてください。