30代の女性は仕事や結婚、出産など環境の変化が起きやすく、ホルモンバランスが崩れやすい年頃。ホルモンバランスの乱れは、体臭にも大きく影響してしまうのです。

そこで今回は、体臭が発生しやすい部位や特徴、部位別のケア方法を紹介していきます。

原因を抑えて、楽しい日々をお過ごしください。

実は気になる体臭……。臭いやすい部位とは?

私たちのからだのさまざまな部位から発せられる体臭。

まずは、臭いやすいからだの部位とその原因をみていきましょう。

1. ワキ

汗を分泌するエクリン腺とアポクリン腺と呼ばれる2種類の汗腺をご存じでしょうか?

エクリン腺からは主に体温調整のために汗が分泌されますが、これは「汗臭」の原因になります。

一方、アポクリン腺から分泌される汗は性ホルモンによるもので、これは「ワキガ」の原因になるのです。

この2つに共通していることは、汗が菌に分解されることでニオイが発生するということです。

ワキにはこのエクリン腺とアポクリン腺のどちらも分布しており、香辛料のようなニオイがするワキガや、酸っぱいニオイがする汗臭などさまざまな体臭が存在します。

2. 頭皮

頭皮が臭う原因には、皮脂の分泌と雑菌が大きく関係しています。

頭皮はからだのなかで一番皮脂を分泌する部位で、その量はなんとテカリがちなTゾーンの2倍といわれてます。

また、頭皮には髪の毛が生えていますよね。髪の毛は風を通しにくいため、頭皮は高温多湿な環境となり、雑菌がとても生息しやすい環境なのです。

雑菌は毛穴にたまった頭皮やフケを餌にしたり、エクリン腺から出た汗によって繁殖したりするため、頭皮は汗臭だけでなく、皮脂臭や雑菌臭も生じます。

この3つが混ざって出た独特なもわっとしたニオイが、頭皮のニオイの特徴です。

3. 足裏

足裏は1日コップ1杯分の汗をかくともいわれているほど、エクリン腺がとても多い部位です。

また、全体重を支える足裏は角質層が厚く、古い角質が蓄積しやすくなっています。

角質の中には菌が潜んでおり、汗腺が多いということも相まって、菌がとても過ごしやすい環境です。

足裏が臭う原因物質としては「酢酸」や「イソ吉草酸」などが挙げられ、チーズや納豆のような独特なニオイが特徴。

ストッキングやパンプスなどを長時間履いてムレやすい状況にある人にとって、足裏のニオイは長年の悩みであることも多いのではないでしょうか。

4. デリケートゾーン

常に下着を付けているデリケートゾーンは高温多湿で菌が繁殖しやすい環境です。

デリケートゾーンはワキ同様にアポクリン腺が分布しているため、香辛料やお酢のようなツンとしたニオイがする「すそワキガ」がニオイの原因になることがあります。

また、尿など、汗以外の原因も考えられます。

さらに、女性は男性に比べて尿道が短いつくりになっています。そのため、デリケートゾーンで菌が繁殖しやすく、ニオイにつながりやすいといわれているのです。

加えて、女性の場合、経血や膣などがニオイの原因になることも。

膣は酸性なため、正常時でも発酵食品のような独特の酸っぱいニオイがします。

ニオイから病気の発見につながることもあるので、見過ごさないようにしましょう。