NISA/つみたてNISAとiDeCoの優遇措置の違い

各制度の優遇措置などについてポイントをまとめました。

iDeCoとNISA/つみたてNISA(以下、NISA等という)の税制優遇で共通しているのは、運用している時は非課税扱いになるということです。

通常、証券会社や銀行で投資信託を売却して利益が出た場合は約20%の税金がかかるのですが、iDeCoやNISA等で運用している投資信託を売却した場合は、税金は一切かかりません。

投資経験がなく預金しか経験のない方には、利益(利息)に対して20%ぐらい税金がかかっても大した金額ではないと思われるかもしれません。しかし、投資信託の場合、10年積み立てると2倍になることも十分に考えられます。

例えば、10年間で100万円積み立てたものを200万円で売却できたとすると、利益は100万円ですよね。通常は、利益に対して約20%課税されるわけですから約20万円の税金がかかることになります。

これが、NISA等やiDeCoで売却した場合は税金が全くかからないのです。

厳密にいえば、NISA等は非課税で運用できる期間は限られるのですが、iDeCoの場合、最長95歳まで非課税で運用することが可能なため、実質的には生涯非課税で運用できるとも言えるのです。(※)

(※)iDeCoの受取開始時期を75歳とし、20年間で年金受け取りを選択された場合

さらにiDeCoには他にも大きな税制優遇があります。自分の老後のために積み立てる掛金の全額が所得控除となるのです!

税制優遇される割合は所得によって異なるのですが、所得税・住民税合わせて少なくとも15%の節税が可能となっています。

預金金利が「ゼロ」に等しい昨今、自分の老後のために積み立てるだけで掛金の15%以上の確定リターンがあると考えれば、iDeCoがどれだけ優遇された制度なのかはご理解いただけるのではないでしょうか。

具体的にどのくらい税負担が軽減されるかは「iDeCo公式サイト」のシミュレーションで確認することができます。

なお、受取時にも税制優遇があるのですが、これから20年、30年先の税制はまた大きく変わる可能性があるためここでは説明を割愛いたします。