卒業式は、どこからこのお金出てるんだろうって考えていました(笑)

左から磯村勇斗、清水尋也 撮影/友野雄

――本作のような高校時代の友人とのエモい思い出といえば何が浮かびますか。

磯村 僕は毎日がエモかったですね。

清水 いいっすね。

磯村 カッコいいよね、今の。

清水 俺も次使います(笑)。

磯村 俺も今後使っていこ(笑)。

清水 いや、もう1回使ってるから遅いでしょ?

磯村 ダメか(笑)。でもエモい思い出ってなんだろう。友達と毎日遊んでたんです、高校時代は。本当、いつもふざけてたんです。お弁当を食べる時間がすごく好きで、購買室の前にテーブルが3つぐらいあるんですよ。でも、そこを使えるのは3年生だけっていう暗黙のルールみたいなものがあって。それを高1のときに無視して、テーブルを使っていたら、3年生が「おい、テメエら」ってやってきて。

清水 うわ。エモいわ。

磯村 そこからしばらく3年生対1年生の日々が始まったんです。

清水 男らしいじゃないですか。エモいっす。

磯村 そういうことはありましたね。尋也くんは?

清水尋也 撮影/友野雄

清水 僕は高2の途中で高校を辞めて、通信に転入したんですよ。その前に、みんなで花火しようって夏の公園に集まって。みんなは僕が辞めることは知らないんですけど、自分はもう辞めるって決めてたから、みんなと花火するのもこれが最後かなって思うと、ひとりで勝手にエモくなっちゃって。

磯村 それはエモいわ。

清水 そのときはまだ辞めたあとのことなんて全然想像つかなかったから、高校が変わったら会えなくなるのかなとか考えて寂しくなってたんですけど。意外とそのあとも普通にみんなと仲良くしたままで。あのときのエモい気持ちはなんだったんだっていう(笑)。

磯村 高校を辞める日とかどうだったの?

清水 最後の日、ロッカーを開けたら友達から手紙が入ってて。僕、本当に仲の良い子にしか言ってなかったんですよ、辞めるって。そしたら、その友達が他の子たちに伝えてくれたみたいで。仲良くしてくれた何人かが手紙を書いてくれたんです。

磯村 いいね。

清水 その手紙は今でも大事にとっています。

磯村勇斗 撮影/友野雄

――エモいです。磯村さんもそれだけ仲が良かったなら卒業式とか泣いたんじゃないですか。

磯村 僕は泣かなかったですね。めっちゃ冷めていたんです(笑)。

清水 これだけエモい話をしたのに、めっちゃ冷めてるとか言い放った(笑)。

磯村 楽しかった思い出とかはもちろんありますよ。

清水 感謝もあるしね。

磯村 でも学校行事だしなっていう思いがありました。式の間は、どこからこのお金が出てるんだろうって考えていました(笑)。

作品情報

映画「カメの甲羅はあばら骨」
10月28日(金)より全国公開

「カメの甲羅はあばら骨」メインビジュアル ©2022 カメの甲羅はあばら骨製作委員会 ©川崎悟司 / SB クリエイティブ

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