無性に食欲が湧いて、うっかり食べ過ぎてしまう経験は誰にでもあるものです。

しかし、一時的でなく定期的にドカ食いを続けてしまう場合には注意が必要です。体重増加だけにとどまらず、心身の健康にも悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

今回は、異常な食欲を抑える3つの裏技をご紹介します。

1.食欲が止まらないのはどんなとき?

まずは、食欲が止まらないのはどんなときが多いのか、代表的な3つをみてみましょう。

1‐1.月経前

女性の場合、月経前に異常な食欲を感じる方は多く、過食は月経前症候群(PMS)の症状のひとつとされています。おなかがすいていなくても、無性に甘いものや脂っこいものを欲しやすくなります。

月経前には満腹中枢を抑制する女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減るため、食欲を抑えにくくなってしまうからです。

1‐2.心身のバランスが乱れているとき

心身のバランスが乱れると、ストレスになって交感神経が優位になります。すると、脳内に分泌されるノルアドレナリンの量が増加します。

このノルアドレナリンは食欲中枢を刺激するホルモンであるため、食欲が止まらなくなってしまいます。

また、食べているときは快楽ホルモンであるドーパミンの分泌量が増加するため、ストレスが緩和されます。こうして、食べてストレスを解消しようとする悪循環ができあがるのです。

1‐3.睡眠不足のとき

睡眠不足になると食欲抑制ホルモンであるレプチンの分泌量が減ります。くわえて、食欲増進ホルモンであるグレリンの分泌量が増加します。

この結果、睡眠不足のときにはどうしても食欲が強くなってしまうのです。