2.食欲を抑える効果的な方法

これまでお伝えしたように、食欲が抑えられない理由は自分の意志でコントロールできない、生理的な働きによるものです。そのため、食欲を抑えられないからといって罪悪感をもつ必要はありません。

ここでは、食欲を抑えるために効果的な方法をご紹介します。

2‐1.ツボ刺激

食欲を抑えるための「飢点(きてん)」というツボを刺激してみましょう。耳の穴の前にあるでっぱった部分の、真ん中あたりのくぼみにあります。

おなかがすいたと感じたときに、親指と人差し指ではさむようにして刺激します。痛くなく、気持ちいいと感じる程度の力がおすすめです。

ゆっくりと鼻から息を吸い、ゆっくりと吐き出しながら行うとより効果的です。

2‐2.炭酸水を飲む

空腹感を感じたときや、食事の直前にコップ1杯ほどの炭酸水を飲みましょう。胃の中に炭酸水から遊離した二酸化炭素が充満し、満腹中枢が刺激されて食欲を抑えることができます。

炭酸水を少量だけ飲むと食欲が促進されてしまうので、多めに飲むことが大切です。

2‐3.低糖質で高タンパクの食品を食べる

低糖質で高タンパクの食事を摂ると、食欲抑制作用のあるケトン体がつくられ、さらに、レプチン、コレシストキニンという食欲抑制ホルモンが分泌されます。

くわえて、食欲刺激ホルモンであるグレリンの分泌量が低下するため、低糖質で高タンパクの食品は食欲を抑えるために効果的なのです。