2013年も残すところあとわずか。 今年も『ラブライブ!』『翠星のガルガンティア』などの素晴らしいアニメがたくさん登場しましたね。 アニオタとしては良アニメ豊作の年として、とても幸せな1年になったなと感じています。

そしていよいよ放送を開始した秋アニメ! すでにほとんどの新作アニメが第一話の放送を終え、アニメファンの考察や評価がネット上に出回り始めています。 とはいえ全てのアニメを網羅するのはアニメファンと言えども簡単なことではありません。

やむを得ず視聴をスルーしたり、うっかり見逃してまい追いかけるのを諦めた作品があとから高い評価を得ることもしばしば。
「しまった! そんなに面白いのなら最初から見ておけばよかった!」と後悔した経験。 ありませんか?

でもご安心を! ストーリー進行が序盤の今ならまだ間に合います! "三度のメシよりアニメが好き! 3次嫁より2次嫁!"な自称・アニオタが今期から放送を開始した新作アニメの中からオススメ作品をご紹介します!

■昭和的ギャグ×熱血学園バトル! 『キルラキル(製作:トリガー)』

主人公・纏 流子(まとい りゅうこ)が殺された父の仇を探して、絶対的な力で統制された本能寺学園に転入する。

個性豊かな四天王と強大な力で支配する王たる生徒会長。 そしてテンポの良いストーリー展開にギャグを掛け算する昭和アニメ的演出が、2010年代アニメとしては新鮮さを感じさせます。

製作を手掛けるのは『トップをねらえ!』や『新世紀エヴァンゲリオン』、『天元突破グレンラガン』などの名作を手掛けてきた「ガイナックス」から独立したアニメ製作会社トリガー。 初の単独製作TVアニメではありますが、期待以上の出来栄えにアニメファンの間に良い意味での衝撃が走り抜けています。

『キルラキル』にはセクシー過ぎるデザインの主人公を始めとして、可愛いキャラクターたちも多数登場しますが、芸術とも言えるようなギャグの掛け算によって、可愛いよりも面白いが前面に出ているので、露骨な「これが萌えるんだろ?」といった感じが薄いのも特徴の1つと言えるかもしれませんね。

小清水 亜美や関 俊彦ら声優陣とキャラクターの組み合わせもベストマッチ。 新作アニメの放送開始直後は過去作品のイメージに引っ張られて、声優の演技に違和感を覚えることも多いですが、それらを一切感じさせない演じ分けを魅せる声優の力にも注目してほしいですね。

■美しい景色×青春人間ドラマ『凪のあすから(製作:P.A.WORKS)』

古来から海中で生活する人間と陸上へと移住した人間が暮らす世界で、それぞれの文化の違いとすれ違いを感じながらながら暮らす中学生たちの交流を描いた恋愛ファンタジー作品。

中学の廃校に合わせて地上の中学校へ転校することになった海の中で暮らす少年・先島 光ら幼馴染の4人と地上で暮らす漁師の子である木原 紡が出会い、海と陸の複雑な人間関係に翻弄されながらも抗おうとする姿には反抗期の子供時代を思い起こさせるだけでなく、現実の人間社会の難しさをも感じさせます。

製作は『花咲くいろは』や『レッドデータガール』などでも知られるP.A.WORKSで、アニメファンから高い評価を得ている"美しい背景画"にもぜひ注目してもらいたい。

海の中から見た地上の景色、地上から見た海の中の景色という2つの視点で描かれる世界を舞台に、青春真っ盛りの少年少女たちがどのように成長していくのか楽しみです。