本当の家族といるみたいに気を遣わない人ばかりだった

撮影/コザイリサ

――現場の雰囲気はどうでしたか。

堀田ちゃんも、宮田さんも、本当に自然のままそこにいらっしゃるような方たちで、待ち時間に話している感じと地続きで撮影もしているような心地良さがありました。

(父親役の小林)薫さんとはぶつかるシーンもありますけど、カットがかかったら仲良くお話をさせていただいてました。

――今回、共演経験がある方が多いんですよね。

家族役の皆さんと共演したことがあります。堀田ちゃんは3回目、薫さんも2回目、(家族同然の付き合いをしている隣人の吉田のばっちゃ役の)木野(花)さんも2回目、(家を出た母親役の)片岡(礼子)さんも3回目で、僕的にはすごくアットホームな感じがあって安心しました。

©2023「バカ塗りの娘」製作委員会

――坂東さんから見て、堀田さんはどんな存在ですか。

ホントにしっかりしている方なので、今回、僕はお兄ちゃん役で、実年齢も僕の方が1つ上なんですけど、年上に感じます(笑)。

――お2人の兄妹の雰囲気がとてもいいなと感じました。2人の間ではちゃんとお互いをわかり合っているというような。

堀田ちゃんとは今回の撮影で久しぶりに会ったんですけどそんな感じが全然しなくて、他愛もない近況報告なんかをするうちに、気付いたら初日の撮影が終わっていたような感覚でした。

ユウが美也子の髪の毛を切ってあげるシーンがクランクインだったんですけど、髪を切るというアクションがあったことも良かったのかなと思います。

――宮田さんとは初共演でしたよね。

僕の想像していた通りの、優しくて、おっとりしていて、すごく周りに気を遣ってくださる方でした。一緒にお芝居をしていても心地良かったです。

お芝居についてはあまり話さなかったですけど、本当に他愛のない話をずっとしていました。堀田ちゃんと薫さんも交えて、「昨日は何食べた?」とか「このあたりで美味しいお店ある?」とか。先ほども言いましたけど、本当の家族といるみたいに気を遣わない人ばかりだったのでリラックスしていましたね。