7歳年上の男性と結婚したら…

肉体関係だけの彼氏となぜ別れられなくなったのか。朱里さんは次のように語ります。

「彼の仕事を尊敬していたからでしょうね。人としては、私と同じように最低でしょう」

最低同士の結婚、破局は早かったそうです。

「カラダの関係だけの相手ですから、ちょっと遅く帰宅すると、他の女性に会っていたんじゃないかなと、浮気を疑ってしまうんです。彼も同様だったようです」

結婚したものの、お互いに疑心暗鬼になってしまい、信頼関係が築けなくなったそう。それぞれの過去が二人の縁のゆくえを決めていったといえるでしょうね。

再々婚までの長い道のり

20代、30代で、男女関係の酸いも甘いもすっかり熟知してしまった朱里さん。

結婚は懲り懲りと思いきや、40代初めに知り合ったサラリーマンと10年がかりで再々婚したそうです。

「離婚して独身に戻ると、父親からまた干渉されてうんざりしていたんですが、それが原因というわけではないですね。アラフォー以上の自分がおひとり様で生きていくことが想像できなかったからです」

チャンスがあればまた結婚したい。結婚に対する朱里さんの諦めない気持ちが、「探す」というアンテナを刺激したことでしょう。

次の彼は1つ年上のサラリーマン。バツイチで、バツ2の朱里さんとじっくりと愛情を育んでいきたいと話したそうです。

3年つきあって、4年目に同棲。8年目に入籍しました。知り合ってから10年の間、一度も喧嘩をしたことがない仲の良い夫婦で過ごしているとか。事実婚、再々婚でやっと幸せを手にしたそうです。

様々な結婚の形を経験した朱里さん。朱里さんの経験からは、結婚に関する教訓を見出すことができます。

・互いの価値観を確認して、すり合わせてから結婚に至るほうが良い
・事実婚が長引くとほころびが出る可能性も大きい。関係性を見直すことも大事
・相手の仕事を尊敬していても、人間性を尊敬できないと破局になる可能性大
・時間をかけて愛を育むカップルは、価値観のすり合わせもできて相性もバッチリ!

結婚の成功と失敗は、「カラダだけの関係から始まった」などのスタートに左右されるものではないと心得たいですね。

コラムニスト、小説家、ルポライター。2万人以上のワーキングウーマンを取材し、恋愛、婚活、結婚をテーマに執筆。「英語でリッチ!」で第12回ライターズネットワーク大賞受賞。07年10万人に一人の難病を後遺症なしに完治。「生きるを伝える」(テレビ東京)に出演。ブログ:「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」