付き合っていた既婚男性とどんな別れを迎えても、それを受け入れたのは自分です。

別れた当時はつらかったけれど、後になって知る不倫相手のその後を見て「あのときの選択は間違っていなかった」と改めて思えるのは、不毛な関係の異常さを忘れていないから。

不倫の過去は消えないけれど、「別れてよかった」と確信した女性たちについて実録でご紹介します。

つかれていた「嘘」とは

「ジムのインストラクターさんと不倫していました。

個人経営のジムで、人目を気にせずトレーニングができると思って入会したのがきっかけでしたが、アドバイスを受けるうちに仲良くなり、ホテルに行ってしまいました。

『妻が僕の仕事に理解がなくて家を出た』と彼は言って、それを信じていましたね。

肉体関係を持ったのは、本気で好きだったわけではなく彼の引き締まった体や耳障りのいい言葉をくれるところが魅力だったからで、当時は軽い気持ちで付き合っていました。

あるときから彼の態度が変わり、LINEの返事もくれなくなったので不安になっていたら『こんな関係、お互いのためにならない』とジムで言われて。

彼は『君が大切だから』とも続けて、これからはジム以外では会わないとわかったけれど、不倫を続けたいとまでは思えなくて受け入れました。

結局トレーニングに飽きて辞めましたが、彼のジムが地元の雑誌に載ったのがきっかけで私の友人が入会しました。

彼との関係はもちろん絶対に話さないと決めていましたが、友人から出たのは『トレーナーの◯◯さん、家族思いでいい人ね』という言葉。

彼は友人には『仕事を応援してくれる妻と子どもたちに囲まれて幸せ』と話しているそうで、写真も見せてくれたそうです。

私にした話とはまったく違うけれど、彼本人が写っている写真を見せるってことは真実だと思ったし、そのとき初めて私に嘘をついていたのだと気が付きました。

そこまでして体の関係を持ちたかったのかと思うと、気持ち悪くて友人につい『女性に手を出すって噂もあるから、気をつけてね』と言ってしまいました。

私が以前そこに通っていたことを知っている友人は驚いていたけれど、私の言葉は真実ですよね。

あのとき別れて本当によかったなと思ったし、どんな人であれ二度と不倫はしないと決めました」(27歳/接客業)