2: 家の中に置いておく

一見、貯金する場所が銀行口座なのかタンスなのかという違いだけなのでは? と感じますが、この方法をとっている家庭は「タンス貯金をしている」という意識ではないことが多いようです。

「子どもが欲しがっているものの金額が大きい場合、その金額に達するまで家の中にお金を置いて親が管理しています。目標まで貯まったら子どもに渡して、自分で買いにいかせます」(出版社勤務/42歳)

明確に欲しいものがある場合は、口座ではなく家に貯めておくことでお金を下ろす手間を省いているようです。

最近はタブレットやスマホなど、子どもの欲しいものが高額な場合も多いですよね。普段のお小遣いでの貯金にお年玉をプラスすることで、グッと目標金額に近づけることができます。

また、この方法で子どもが中古でiPadを購入したというママは「自分の欲しいものを手に入れるのに、どれだけのお金や時間がかかるのかを理解したようです」と話していました。金銭感覚を養うことにも一役買っているようです。

3: 投資信託に預けて運用

「最初は普通に貯金にしようかと思ったのですが、どこの銀行も金利がほぼゼロで本当にただ貯めるだけになってしまうので、どうせなら子どもと一緒に運用してみようと投資信託にお年玉のお金を預けることにしました。

お年玉をもらってすぐに預けるというよりは、投資するタイミングを見計らって預けたり、何回かに金額を分けて預けたりしています。親子で損益を確認する時間も楽しいですよ」(ゲーム会社勤務/41歳)

ジュニアNISAにお金を入れておく、という方法と似ていますが、残念ながらジュニアNISAは2023年をもって廃止されてしまいました。

2024年から始まった新NISAでは子ども名義の口座を作ることができないため、現在、子どもの名義でお金を運用するのであれば、証券会社で口座を作って……という方法になります。

日本は子どもへの金融教育がなかなか進んでいないといわれていますが、お年玉などのまとまったお金が入ったタイミングは、家族で投資や金融について学んだり、実際に始めてみたりする良いきっかけになりますね。