「好かれたい」と思ったばかりに男女が取ってしまった行動って?

調査では「好きでもない相手」を対象にした行動がピックアップされていますが、なかには少しでも相手に好感を持ってもらいたくて、仕事や趣味の話を盛ってしまうなんてことも考えられそう。

それこそ恋愛対象として男女が「モテようとしてやったこと」は、一体どんなことがあるのでしょうか。

「飲み会の席で知り合った男性から『◯◯さんは料理するの?』と聞かれて、思わずお酒に酔って『毎朝、お弁当作ってるよ』と言ってしまったことがあります」そう話すのは、筆者の知人女性T(27歳/メーカー)さん。女性であれば、できるだけ男性から家庭的な女性に思われたい気持ちはわかりますが。なんでもTさん、料理は全くもって不得意なのだそう。

「相手の男性は友だちが紹介してくれたんですが、思いのほか彼の見た目がタイプだったので、つい気持ちが高揚しちゃったんですよね。ところが『今日は◯◯作ったんだ』と、SNSで料理ネタを振ってくる彼を見て、妙に罪悪感が生まれちゃって。彼が『本当に料理が趣味なんだ』と気づいてから、なるべく空いた時間は料理アプリで情報収集。嫌々ですが、母親の料理も手伝うようになりました」

まさに身から出た錆び状態の彼女。ですが、好きな人に振り向いてもらいたい、嫌われたくない気持ちは誰しも心当たりのあることですよね。嘘をつくのは行き過ぎかもしれませんが、恋愛に発展させる前段階と思えば、この程度の我慢はむしろ許容範囲。料理の腕を上げられるいいチャンスと考えた方が良さそうです。
 

「俺もちょっと似ているんですけど、知ったかぶりをする癖をなんとかしたいです。自分でも『いけないな』とはわかっているんですど」続いてそう肩を落とすのは、知人男性のS(28歳/IT技術職)さん。

女性と比べて、なにかとプライドがついて回る男性ですが、どうやらSさんも内心気になっている異性を前にすると、話を盛ってしまう傾向があるとのこと。

「女友達と話しているときはそうでもないんですが、『いいな』と思っている女性相手だと『俺いまこんな仕事しているんだ』とか。『それなりに給料高いぜ』なんて気持ち高々に言っちゃいますね。で、言ったあとにすぐ後悔するんです。俺なんであんなこと言っちゃったんだろうって。でも、直すに直せないので、結局相手にもそれとなく事情を悟られて、少し距離を置かれることがよくあります」

好きな人を前にすると、どうしても心のなかで「好かれたい」「嫌われたくない」という気持ちが出てきますよね。そのほとんどが虚栄心からなるものですが、仕事や年収を盛ったところで必ずしも異性に好まれるわけではなさそう。

「えー、すごい」と思われたところで、最終的に好きになるのは、それこそ相手の誠実さや仕事を通じて培った人間味です。それにありのままの自分を見せてくれた方が、それだけ恋の成就も早まりそうですよね。