4月9日にWindows XPのサポートが終了

Windows XPのサポートが、4月9日、ついに終了した。2001年10月の発売以来、約12年半続いた人気OSのサポートは、9日に公開した更新プログラムで最後になる。これに伴い、日本マイクロソフトは記者会見を開催し、最高技術責任者である加治佐俊一業務執行役員がサポート終了の経緯や今後の対応を説明した。

日本マイクロソフトは、Windows XPのサポート終了時期を07年1月に発表した。サポート終了の1年前にあたる13年4月9日からは、新OSへの「移行支援強化期間」として、業界や官公庁、関係団体と協力して周知/啓発活動を展開。パートナー各社による移行支援サービスの提供や、ライセンス価格の割引、金利ゼロキャンペーンなどを行った。

こうした活動の結果、13年12月末時点で1227万台が稼働していたXP搭載機は、14年6月末には592万台に減少する見込みだ(IDC Japan調べ)。加治佐業務執行役員は、「サポート終了後、Windows XPはWindows 8に比べると21倍もウイルス感染率が高くなる。まだしばらくはXP搭載機が残ってしまうので、今後も切り替えを進めていく」と話した。

日本マイクロソフトは、個人のXPユーザー向けに無償のデータ移行ツールを7月31日まで提供するほか、5月31日まで電話による相談窓口(0120-256-790)を開設する。法人のXPユーザー向けにも電話による相談窓口(0120-023-999)を開設し、マイクロソフトパートナー企業への相談も呼びかける。

また、やむを得ずXP搭載機を使用しつづける場合は、「すべてのセキュリティ更新プログラムを適用する」「セキュリティソフトなどを最新の状態にする」「インターネットから切断する」「USBメモリなどを接続しない」などの注意事項を紹介した。