血液型占い、血液型でわかる性格診断など、巷では「血液型」にまつわる話がよく話題になりますよね。そしてこの手の話になると、たびたび議論になるのが「血液型診断を信じているか、信じていないか問題」。

「血液型と性格って本当に関係があるの?」「たった4つの血液型で性格が分けられるはずがない!」という否定派から、「まあまあ所詮お遊びなんだから」「でも、言われてみれば当たっているような気も……」といった肯定的な意見と、反応が両極端に分かれるのが面白いところです。

筆者もどちらかといえば血液型診断には懐疑的なので、血液型別の性格を信じている友達とはいつも侃々諤々。ですが身の回りにいる人たちを見ていると、どことなく身に覚えのあるような気がしてくるのが、それこそ血液型診断に引き込まれる理由なのかもしれません。

 

血液型の共通点は「性格」ではなく、「モノの考え方」の傾向にあった!?

実際のところ、「血液型」と「性格」にはなにかしらの関係があるのでしょうか?二十年以上にわたって、人と血液型の関係性について分析してきた長田時彦さんによると、どうやら血液型によって異なるのは「性格」ではなく、「思考パターン」とのこと。

どういうことかというと、長田さんいわく「人はモノを考えるとき、ある一定の傾向のようなものがある」といいます。たとえば相手の考えに影響されて、自分の意見が揺らいでしまう。仕事のミスが頭から離れず、どうしても消極的になってしまうなど。

これらはすべて「モノの考え方の傾向」であり、本人の意思ではどうすることもできない。すなわち、それが「思考パターン」になるのだそうです。さらにこの思考パターンから血液型を考えた場合、A型は自分の記憶や経験を中心にモノを考える傾向にあるよう。

つまり慎重、確実なモノの考え方がA型に言われがちな「几帳面な性格」を形作っている、と長田さんは提唱しています。血液型診断と聞くと、ついB型は「自分勝手」「マイペース」と想像してしまいがちですが。モノの考え方の傾向から血液型を見ていけば、またひと味違った血液型診断のイメージを感じられるかもしれません。