BORIS 左から Wata (Vocal, Guitar & Echo)・Atsuo (Vocal, Drums & Percussion)・Takeshi (Vocal, Bass & Guitar)

92年に結成され、国内外で高い評価を得ているロックバンド、BORIS。2014年6月に世界同時リリースされた最新作『NOISE』をドラムのAtsuoさんと、プロデューサーの成田忍さんと共に語っていただきました。


――新作『NOISE』は、2011年にリリースされた『New Album』同様に成田忍さんがプロデューサーとして参加されています。成田さんがBORISのプロデュースに参加された経緯を聞かせてください。

Atsuo:僕が成田さんの大ファンだったんです。僕の歴史的名盤の一つにD'ERLANGERの『BASILISK(90年)』があって。

成田:プロデュース自体は遊佐未森さんが初めてだっただけど、バンドはD'ERLANGERが初めてだったね。面白いけど大変な仕事を始めたなと、当時から既に思ってました(笑)。

Atsuo:あれが成田さんのバンドプロデュース仕事の第一弾だったと伺いました。音楽を聴いていく中で、「成田忍」という名前がクレジットされている作品が、よく目に入ってくるようになって、「この人は誰なんだろう?」と、どんどん成田さんの仕事を探して聴いていって。アーバンダンス、4-Dも勿論大好き。それで、前回の『New Album』のときにプロデュースのお話をさせていただいて。
 

成田:その前に音源を貰ったんだけど、BORISの音と自分とが結びついてなかったというか。
バンドのニュアンスが、今どきではないというか、すごく70年代80年代的…僕が最初に音楽を聴き始めた頃の、たとえばピンクフロイドとかに近いテイストが感じられて。

Atsuo:最初に「古ッ!」って言われましたからね(笑)。

成田:「今どきこんなことをやっている人がいるんだ」っていう感じがしたんですよね。Atsuoくんとも話してるうちに、趣味的には近いのかなとは思ったんですけど。

『New Album』のプロデュースに関しては「極端なことやってほしい」みたいなことを言われたので、振りきってやってみようと。

Atsuo:こっちから「ああしてほしい」みたいなことはなくて、成田さんカラー全開でやってもらって。

成田:曲によってはテクノだったりダブステップみたいになったり、よく我慢してくれたよね(笑)。