「俺に惚れてる」と思っていたら、本命を紹介された

次は、ある男性の勘違いエピソードです。その男性A氏は、知人の女性B子さんから「好意」を感じていました。

そのきっかけは、B子さんと会話をする度に、B子さんが「Aさんって、本当にすごいですね」「尊敬します」などのことばを掛けてくれていたからだと言います。それらはお世辞ではなく「誰が聞いても本心から言っていた」とA氏は言います。そして、時々、目をうるうるさせて話しを聞くB子さんの姿を見て、間違いなく「俺のことが好き」と確信したそうです。

ところが、A氏は突然、B子さんから恋人C男さんを紹介されてしまいました。C男さんから「B子(呼び捨て)から、君の話しを聞いてね。B子が尊敬している、すばらしい男性がいるっていうから、一度会っておきたくて」と自分は恋人なんだとアピールされました。この瞬間についてA氏は「自分の勘違いが恥ずかしい」と、本心を語ってくれました。

A氏が勘違いしたのは、B子さんが、かなりの天然女子だったから。天然女子であるが故、うるうるお目めも、尊敬の言葉も、本心から出ていました。演技や社交辞令なら気付けたのですが、心から感動しているB子さんの様子に「俺のことが好き」と勘違いしてしまったA氏は、ある意味かわいそうかもしれません…。

天然女子は、男を勘違いさせやすいという事実を、男性のみなさんは頭の片隅に置いておいておいた方がよさそうです。好きではない相手にも、好きな相手にするのと同じような行動ができてしまうのが、天然女子の危険な面です。

 

「好きだ好きだ」と言われていたけれど、体が目当てだった

女子にとって気がかりなことのひとつは「私って、体だけ?」問題。誰でも「好き」と「体だけが目当て」を勘違いしないようにしたいもの。

「好きだ」「君しかいない」と言われても、何となく感じる違和感と「デートに行かない」「何かと家に来ようとする」「彼の友人に合わせようとしない」などの状況があれば、残念ですが、それは体目当ての可能性が高い。

私の友人も、そんな状況に陥っていました。彼女に向かって「彼は体が目当てだと思うよ」と忠告するのですが、彼を信じたい思いが強く、忠告が心に響かない様子。彼の方ばかり向いている本人は気付いていませんが、周囲の友人たちは、体だけ問題を冷静に分析しています。

勘違いを防ぐためには、友人の「やめたほうがいいんじゃない?」という助言を、盛り上がっているときほど、真摯に受け止めることです。冷静な友人たちのほうが、恋愛でふわふわと気持ちが浮いている本人よりも、相手を正しく評価しています。間違っても「私と彼の仲を邪魔しようとしている」と、変な恨み心なんて持たないで。友人の恋人について、冷静に「ダメだと思う」と言ってくれる女友達は貴重です。

大学院卒業後、銀座のクラブホステスになるという異色の経歴の持ち主。「銀ホスライター」として、老舗クラブで磨いたコミュニケーション術&営業テクニックを、悩めるビジネスパーソンに向けて紹介。恋愛・結婚・出産など、女性にとって身近な問題を研究し「今よりちょっとだけ人生を豊かにする方法」を提案しています。