「“ももち”のいるグループ」「名前は知ってるけど聴いたことない」…

Berryz工房というグループについて、そういう人も多いのではないのでしょうか。

いつしかアイドルは“雲の上の存在”から“会いにいける存在”になりました。時代と共にその役割と求めらるものが変化してきたのかもしれません。しかし、そんな時代だからこそ、改めて「アイドルど真ん中ながらもアイドルらしからぬアイドル・Berryz工房」を知っておくべきかもしれません。

「でも先日、解散を発表したグループでしょ?」

いやいや、遅くはありません。来年春に向けて、まだ時間はあります。
というか、“解散”じゃないから!“無期限活動停止”だから!「同じ意味じゃないの?」とかそういうの要らないから!

ハロー!プロジェクト所属の7人組、2004年にメジャーデビュー、2005年にメンバー1人が卒業したものの、今日までずっと同じメンバーで活動している稀代のアイドルグループ。現在のアイドルブームに至るまでのあいだでも、興行を中心とした活動でがっちりとファンの心を掴んできたハロプロらしい集大成ともいうべき存在。さいたまスーパーアリーナ史上最年少単独公演の記録や、多くの海外イベントへの参加などの実績がそれを物語っております。

しかしながら誰もが知ってるような大ヒット曲があるわけでもありません。逆にそれゆえ、時代や流行に流されることなく、独自の成長を遂げたとも言えるでしょう。
 

自他ともに認める「個性派アイドルグループ」

『Loving you Too much』(2012年)

見た目はデコボコ、性格はバラバラ、自他ともに認める「個性派集団」。普通は自ら「私、個性的で〜」と言う女子は実際そうでもない場合も多いわけでして。ただ、彼女たちの個性というものは過剰表現ではなく、「異端である」とか「動物園」だとか、そう評されることをオブラートに包んだような意味合いで使われるような。

バラエティ番組で見るあのももちがグループとして活動してるなんて、さぞかし浮いてるんだろうなと思ってみたら、異様に背の高い子がいたり、派手な子がいたり、やけに野太い歌声をしていたりと、アニメキャラを実写化したかのような、ももちだけではない突っ込みどころがたくさんあったりします。