『インサイド・ヘッド』 7月18日(土)公開

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ディズニー/ピクサーの2年ぶりの新作は、『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクター監督作。人間の成長を独創的に描くファンタジーで、主人公はなんと“感情”たち。11歳の少女ライリーの頭の中に存在する、ジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッドネス(悲しみ)がぶつかり合い、事件を巻き起こす。

 

『トゥモローランド』 6月6日(土)公開

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2014年、結婚も話題となったジョージ・クルーニーが主演を務めるSF超大作。未来を夢見る17歳の女の子と、“トゥモローランド”の存在を知る男がイマジネーションあふれる未知の世界の謎に迫るもの。本作はウォルト・ディズニー社に保管されていた、ウォルトが思い描いた未来像をベースに創作された作品。どんな未来像が描き出されるのか期待だ。

栄冠はどの作品に?賞レースの目玉となりそうな話題作たち

伝記の『ビッグ・アイズ』や『セオリー…』含め、アカデミー賞など賞レースに絡んできそうな作品も日本で一気に公開される。『フォックス…』は第67回カンヌ国際映画祭で監督賞も受賞。さて、あなたが賞に推したい作品は?

 

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 3月公開

©2014 BBP IMITATION, LLC第2次大戦時、攻略不可能とされたナチスドイツの暗号機エニグマの解読に成功し、連合国軍の勝利に貢献したイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描く。解読に懸けた天才を演じきったのは、『SHERLOCK シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ。本作はトロント映画祭で観客賞も受賞していて、カンバーバッチは男優賞の最右翼に!

 

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 4月公開

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さまざまなアワードの部門で最多ノミネートされている本作は、『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督によるブラックコメディ。ヒーロー映画『バードマン』主演の元スター俳優が、ブロードウェイで再起を掛けながらも現実と幻想の狭間で追い込まれていく姿を描いている。主演を務めるのは、『バットマン』(!)のマイケル・キートン。

 

『アメリカン・スナイパー』 2月21日(土)公開

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アカデミー監督賞に2度輝くクリント・イーストウッドが、イラク戦争で“レジェンド”の異名を取った伝説の狙撃手クリス・カイルの自伝を映画化。最強の兵士であり、良き家庭人でもあった苦悩の人を、プロデュースも務めたブラッドリー・クーパーが約18キロ体重を増やして熱演。現代のアメリカに問題を投げかける、社会派の一作ともなっている。

 

『フォックスキャッチャー』 2月14日(土)公開

Photo by Scott Garfield©MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 1996年、実際に起きたデュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト殺害事件を、『カポーティ』のベネット・ミラー監督が描き出す。心に闇を変える御曹司の犯人、ジョン・デュポンをスティーヴ・カレルが狂気たっぷり怪演。彼に触り回され、事件に巻き込まれるデイブとマーク兄弟を、マーク・ラファロ、チャニング・テイタムが演じている。

 

『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』 1月9日(金)公開

©Universal Pictures

すべての作品がアカデミー賞にノミネートされている、スティーヴン・ダルドリー監督作。ゴミ拾いで生活する少年たちが、ある財布を拾ったことから起きる奇跡が描かれている。メイン俳優は、ロケ地・ブラジルのオーディションで選ばれた無名の少年たち。生き生きとした彼らの姿が心を打つ人間ドラマで、第9回ローマ国際映画祭最高賞も受賞している。

 

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わたなべ・みお ライター。マンガ・アニメ・映画などを中心に、雑誌や書籍で執筆。映画の宣伝ライティングも務める。近著に、『このマンガがすごい! 2012』(宝島社/共著)。主な著書に、『プロジェクトTHE LAST MESSAGE 海猿』『ROOKIES-卒業-~軌跡 完全シナリオ&ドキュメントブック』(共にぴあ)など。