新生児での割礼が多いアメリカ
アメリカ全土では約60%が割礼を行っています。日本と比較するととても多いように思われますが、以前に比べるとかなり低くなっています。
その理由として、アメリカ小児科協会が1998年から、割礼を「医療上の理由」で行うことを推奨するのをやめたからです。
小さい頃に割礼を行った人たちの中にも、自分が割礼されたことが嫌であったと訴えている人が多くいます。また、もし他に選択肢があったら、自分で決定したかった、とも訴えています。
割礼手術はどんな事をするの?
ペニスの局所麻酔で、包皮を切除します。麻酔が切れた後に痛みを感じる事はないはずですが、数日の間は不快を感じることはあります。手術翌日(術後24時間経過後)には、入浴は可能ですが、乳幼児には刺激が強いため、様子を見て判断しましょう。
手術創の消毒も、アルコール系の消毒薬は避け、お湯で濡らした綿棒などでやさしく拭きましょう。乳幼児の場合は、自分で伝えられませんので、様子がおかしい、ケアの仕方がわからないなどの不安があれば、病院に相談するといいでしょう。
「割礼」の必要性をしっかり吟味して判断を
赤ちゃんは本当に割礼を希望しているのでしょうか? もし「清潔だから」という理由だけで行うのであれば、他にも方法はあります。
新生児期の赤ちゃんの大半は包茎であり、自然と包皮は下に下がってくることが多いです。また、赤ちゃんの身体を洗ってあげるときに、少し包皮を下にさげて、間に溜まっているアカを洗い流してあげることで、充分に清潔は保てます。
「割礼」のメリットとデメリットをしっかり把握することが第一歩です。もし赤ちゃんの「割礼」について不安や疑問があれば、病院で医師に相談しましょう。