【テレビ】“ホメる匠”篤史なくして、我が週末なし!

2011.10.24 16:00

隠れ長寿番組『渡辺篤史の建もの探訪』をほぼ毎週欠かさず見ている著者が、篤史を通して感じる週末感を大げさに書きます。

 『3年B組金八先生』『渡る世間は鬼ばかり』『水戸黄門』。

 この3作、いずれもTBS系の看板ドラマとして長年愛されてきた長寿番組だが、『金八』が今年の3月に、『渡鬼』は9月をもって終了し、『水戸黄門』も12月に終焉を迎える。この数年でテレビの視聴環境もドラスティックに変化しており、完全地デジ化がスタートした2011年は、テレビ界に大きな変革が起こっているなあと、あらためて実感したりもする。

 そんな中、注目したいのが“長寿番組”という言葉。シリーズものであるドラマと違って、毎週(もしくは毎日)やっているバラエティ系に目を向けると、20年オーバーの番組が結構ある。メジャークラスでいうと、主に以下のような番組が挙げられる。

  • 『笑点』(日本テレビ系/1966年5月~)45年
  • 『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送/1971年1月~)40年
  • 『徹子の部屋』(テレビ朝日系/1976年2月~)35年
  • タモリ司会の2番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系/1982年10月~)と『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系/1982年10月~)ともに29年
  • 『アッコにおまかせ!』(TBS系/1985年10月~)26年
  • 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系/1989年10月~)22年

 いずれも芸能界の錚々たる顔ぶれによる冠番組だが、ここにもうひとつ、忘れちゃいけない番組がある。『ガキ使』と同級生、1989年4月スタートのいぶし銀。派手さはないが、ほめる匠の冠番組、『渡辺篤史の建もの探訪』。

 テレビ朝日系にて1989年4月にスタートし、いまでは放送回数1100回以上を数える、
まぎれもない長寿番組だ。

 この場で声を大にして言うのもなんかちょっと躊躇するけど、自分は『渡辺篤史の建もの探訪』をほぼ毎週欠かさず見ている。いつからか、記憶は定かじゃない。定かじゃないけど、1995年に上京して以降、番組がまだ土曜朝7時30分に放送されていた頃だから、かれこれ15年くらいになるはずだ。

 というのも、この番組、放送時間がコロコロ変わっている。スタートした1989年4月は土曜朝7時30分~、1997年4月に水曜朝9時55分~に移り、以後、1999年4月に土曜朝9時30分~、2006年4月に日曜朝6時~、2009年10月に金曜朝5時~、2010年10月から現在にいたっては金曜早朝4時30分~。

 めまぐるしい。しかも、だんだん早くなってるぞ!

 自分の生活サイクルでは、とてもじゃないがオンタイムには見られない。なので、当然録画だ。ビデオ時代は前夜にせっせと予約セットし、BDレコーダーを購入してからは毎週録画で完全に録り逃しなし。もう万全の態勢だ。いまでは、その日の篤史の微妙なテンションの違いがわかる(気がする)。家主に好感をもっているのか、そうじゃないのか、そんなこともわかる(気がする)くらいだ。

 ではなぜ、そこまでして見ているのか。

 ひとつは、家とか建築物が好きだから。単純に。自慢じゃないが、幼少期はチラシの裏側に家の間取りばかり描いていた。いまでも引越す予定がなくてもちょいちょい不動産屋に行ったりする。

 そして、もうひとつ。これが大きいんだけど、この番組を見ることが、平日と週末のギアチェンジ、オンとオフの切り替え作業として機能し、いつのまにかルーティンになってしまっているから。週末、のんびり目を覚ました後、しばらくぼーっとして、篤史を見る。もう無意識に。

 「おはようございます、渡辺篤史です」

 このオープニングトークが始まると、とたんに意識は休日モードだ。これがないと休んだ気がしない、というのは大げさだけど、これを見ることで“週末感”を実感できる。
生活のリズム。こういうのも長寿番組がもたらすひとつの効能なんだろう。

 渡辺篤史なくして我が週末なし。

 長寿番組もどんどん終了しちゃうこのご時勢、コロコロ変わる放送時間に若干の危惧を感じつつ、がんばれ、篤史!と叫びたい。9月に出たDVD、早く買いに行かなくちゃ。


DVD『渡辺篤史の建もの探訪 秘蔵版 第1巻 難しい敷地に克つ~都市の家~
全6巻 各2940円(税込)
発売元:日本ケーブルテレビジョン、ビデオ・パック・ニッポン
販売元:TCエンタテインメント
 

うえだ・てつし 1974年生まれ。ぴあ株式会社メディア局ウレぴあ編集部所属。まもなくフルマラソンに初挑戦する予定。

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