家は一生に一度の買い物といいますが、マンションの場合は生活様式の変化によって、買い替えていくのがオススメ。しかし、マンションを売却するのって、不動産会社に仲介を頼むこともあり、どこか敷居が高いのも事実です。

そこで、結婚、出産、進学のタイミングで3度マンションの売却経験のある筆者が、その経験をもとに不動産業者との付き合い方を教えます。

マンションは、今はまだ売り時?

子どもが生まれたり、増えたり、成長したりで、住んでいる部屋が狭くなった。逆に子どもが家を出たので、持て余すようになった。さまざまな理由で、引っ越しを考えている方は多いはず。

現在は、テレワークが増えたので都心から、郊外へ引っ越しを考える場合もありますよね。また、給料が少なくなったり、ボーナスが出なくなったりで、ローンの支払いが厳しくなったという方もいるでしょう。

そんな時は、我慢せずに、売却を考えてみてはいかがでしょう。

しかし、「コロナショックで、中古マンションの価格は下がったのかも?」と思われているかもしれません。

不動産業者に聞いたところ、実際にはファミリー向けマンションに関しては、さほど影響は出ていないようです。ですが、都心のマンションは、海外からの投資が減り、2018年末をピークに下降気味だというのです。

その影響が、郊外のマンションに押し寄せることはあったとしても、かなりのタイムラグがあるそうです。

振り返ってみると、中古マンションの相場は、2008年のリーマンショックの影響を受けて落ち込み、2013年からは右肩上がりに上昇していきました。

そのため、10年くらい前に購入したマンションであれば、購入時より高く売れる可能性が充分にあります。うまくいけば、購入時より500万円前後高く売れることもあるのです。

戸建ての価格はあまり変動していないので、これはマンションのみにいえることです。

実際、どんなマンションが高く売れるのか?

通常、新築で購入したマンションを売却しようとすると、かなり値下がりしてしまうのが実情です。しかし、価格がほとんど下がらないマンションもあります。

それは便利な駅の駅近にある、200戸以上の大規模マンションです。大型ショッピングモールが併設されていれば、なおよいでしょう。また、駅から5分以内、広さが80㎡以上、4LDK、採光がよい、ペット可など、何か一つでも売りがあれば、注目されやすいのも事実です。

一方、駅から離れていたり、近くても線路脇だったり、南向きじゃなかったりなどは、マイナスポイントとなります。これは見逃しがちなのですが、管理費・修繕積立金が高額な物件も、売れづらいといわざるを得ません。

筆者の3軒目は、面積は80㎡あったのですが、一部屋が採光不足でサービスルーム表記になっていたこと、線路脇にあったため内見前に敬遠されたことが、なかなか売れなかった原因だったようです。