ADHDって何科を受診すればいいの?

もし、上記の症状が当てはまり、なおかつ、仕事、家庭生活において日常的に支障が来たすということであれば、病院を受診することをオススメします。

子供であれば、小児科、もしくは、児童精神科を受診しましょう。大きな総合病院、大学病院ですと、専門医がいることが多いです。
もし、近くに専門医が見つからない場合には、地域の保健センター、児童相談所でも対応していますので、問い合わせてみましょう。

大人で、初めてADHDと疑われる症状で受診するのであれば、精神科を受診してください。
 

ADHDの診断基準は?

診断ですが、問診、受診者さんの様子を直接観察すること、周りに人から情報を得ることで診断の参考とします。
診断の基準は、以下のようになります。

1. 上記の症状があり、同程度の年齢の発達水準に比べて、より頻繁に強く認められること
2. 症状のいくつかが7歳以前より認められること
3. 2つ以上の状況において(家庭、学校、仕事など)支障を来たしていること
4. 発達に応じた対人関係、学業的、職業的な機能が障害されていること
5. 広汎性発達障害や統合失調症など、他の発達障害、精神障害による、不注意、多動性、衝動性ではない

初めて病院を受診する際は、日頃の行動や様子を具体的に記録したメモや書面を持参するようにしてください。その際、子どもの頃の印象を家族に聞いておくとよいでしょう。
 

ADHDの診断は慎重に!

お子さんをお持ちの方はご存知だと思いますが、小さい頃には、上記の、不注意、多動性、衝動性などの症状は多くの場合ごく普通に見られます。
また、他の発達障害がある場合にも、同じような症状が見られるため、素人ではなかなか区別がつきません。そのため、医師はADHDの診断には、時間をかけ、慎重に判断するのです。

ADHDを知らないと、その症状の数々から、本人が怠けている、親の教育のせい、悪気があってやっている、などの誤解、非難が生まれてしまいがちです。
周囲が、ADHDという病気をしっかり理解し、一番苦しんでいる本人のサポートをすることが大切になります。