住宅にかける費用は収入の3分の1が理想といわれています。しかし、賃貸住宅に住む多くの方がそれを超えるか、超えていなくとも家計を圧迫されるようです。たとえば賃料月8万円のワンルームに住むと年間で100万円近く。更新料を含めると10年で1000万円以上の出費となってしまいます。

よく考えてみてください。1000万円あれば、中古のワンルームマンションなら買えちゃいます。さらに、中古マンションを購入して住宅ローンを組むと、月々の住宅費はこれまでより軽減されるのです。

私の経験からすると、今住んでいる賃貸住宅と同じ場所・間取りで探すなら、住宅ローンの月々の支払いは2万円以上安くなります。一方、月々の支払いを同じくらいにした場合、最低でも一部屋多い間取りに住むことができるのです。ここでは、3度マンションを買い換えた筆者の実績をもとに、低年収でも可能な不動産購入の法則を伝授します。
 

1. 値段だけではない中古マンションのおすすめポイント

マンションを買いたいと思っても、予算的に新築住宅に住むのは都内では難しいところ。しかし、中古マンションなら購入することが可能です。中古マンションの良さは、なんといっても選択肢の多さ。新築では住める場所が限られていますが、中古だと気に入った駅や立地を選んで住むことができます。

中古マンションの価格は立地の良さ、広さ、築年数によって左右されます。自分が譲れないポイントを決め、予算と相談しながら、マンション探しを楽しみましょう。

 

2. マンションの歴史

マンションの歴史は、1950年代半ばまでさかのぼります。その後、東京オリンピックを機に第一次マンションブームが起こりました。しかし、当時は東京・山手線圏内の富裕層向けに建てられたものばかりでした。その後、大学入学のために上京し、そのまま就職したサラリーマンたちが、中央線・京王線・小田急線などに新築されたマンションを購入し始めます。1970年代になると、その流れは都市郊外や地方にも広まっていきました。街ごと開発するニュータウンが出始めたのもこの頃です。

つまり、マンションは築年数が古いほど、便利な場所に建っている傾向が強いのです。最近では、このような古いマンションを購入して自分流に作り替える“リノベーション”も人気です。