書籍の読み上げ機能が便利、東芝の電子書籍端末「BookPlace」

2012.2.20 19:50配信
BookPlace DB50

2月10日、東芝から新しいタイプの電子書籍端末「BookPlace DB50」が登場した。タブレット端末のような外見に、電子書籍を快適に読むための機能を凝縮した一台だ。実機を借りることができたので、電子書籍の購入から実際の読書までを試した。

●読みやすさ、使いやすさにこだわった専用端末

いま話題を集めている電子書籍は、PCや携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、そして専用端末で読むことができる。しかし、携帯電話やスマートフォンの画面は本を読むには小さく、逆にタブレット端末は本体サイズが大きくて、持ちにくいという欠点がある。

その点、専用端末は、読書に必要な機能や使い勝手を追求している。7型カラー液晶を搭載した「BookPlace DB50」は、単行本のように片手で持つことができ、通勤電車のなかで立ったまま読んでいても、重さで腕が痛くなることはなかった。ボディがつやつやしていて、ちょっと滑りやすいが、持ち方を工夫すれば片手でしっかりと持つことができる。

●文字や写真が見やすい7型カラー液晶

基本的な使い方を見ていこう。「BookPlace DB50」は、本体上部電源ボタンなど5つのボタンを、液晶画面の下部には、どこの画面を表示していてもワンタッチでトップ画面の書棚に戻る「ホームボタン」を配している。液晶画面はタッチ操作に対応し、多くの機能は画面上に表示されるメニューから操作できる。

OSはAndroidをベースに独自にカスタマイズしたものだが、ほぼ直感的に操作でき、それほど迷うことがなかった。

液晶画面は、新書サイズに近い7型。フルカラー表示に対応しているので、モノクロの文芸書はもちろん、雑誌や写真集も存分に楽しめる。

スライダーを指でなぞって文字の拡大・縮小ができるほか、画面の明るさも調整できる。特に画面の明るさは、通常の書籍を読むだけなら明るすぎると感じるほどで、20%ほど明るさを落としても十分楽しむことができた。

●音声読み上げなど便利な機能を搭載

「BookPlace DB50」の一番の魅力は、他の端末にはない独自機能が充実していること。なかでもイチオシは、音声読み上げ機能だ。読み上げに対応した電子書籍を、内蔵のスピーカーやヘッドホンで聞くことができる。

機械的に読み上げるので、言葉によってはイントネーションに違和感を覚えることがあるが、実用書なら問題のないレベル。自動車通勤のときに、ビジネス書などを音声で聞くといった使い方もできそうだ。

ブラウザやメール、カレンダーなどのAndroidアプリをプリインストールしているが、Androidマーケットには対応しておらず、アプリの追加はできない。

便利なのが、Wikipediaでの検索機能。対応の電子書籍の文字を選択することで、すばやく調べられる。また、気になる箇所にマーカーを引いたり、メモをつけたりすることができる。

●端末購入時に5000ポイントが付属、読めば読むほどお得!?

電子書籍の最大の魅力は、インターネットにつなげば、場所や時間を気にせずに欲しい書籍をダウンロードできることだ。東芝は、昨年Android OS搭載のタブレット端末を発売するとともに、電子書籍配信事業に参入することを発表。トッパングループの電子書籍ストア「BookLive!」と提携し、ストアサービス「BookPlace」を4月にスタートした。

「BookPlace DB50」も、このストアから書籍を購入できる。書籍の購入に必要なポイントは、月額コースメニューやポイント購入メニューで取得できる。高額の月額コースメニューやポイント購入メニューを利用すると、特典としてポイントがつく。例えば、500円(税込)の「個別ポイント500」には特典はつかないが、5000円(税込)の「個別ポイント5000」を購入すると、300ポイントがついてくる。毎月一定量以上の電子書籍を購入する読書好きにはうれしいサービスだ。

「BookPlace DB50」の価格はオープンで、実勢価格は2万2000円前後。この価格には、「BookPlace」で使える5000ポイントが含まれている。さらに、「月額ポイント5000」コースを毎月利用すると、初月は450ポイント、2か月目以降は800ポイントが特典としてつく。つまり、2年間利用すると1万8850ポイントの特典が得られ、初期の5000ポイントと合わせると端末代がほぼタダになる、という仕組みだ。

すでに数多くの電子書籍サービスが登場し、それぞれに紐づいた専用端末が登場している。そのなかでも、「BookPlace DB50」はストアサービスとハードの両面で魅力たっぷりの電子書籍サービスだといえる。(デジタル&家電ライター・コヤマタカヒロ)

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