-キャラディネートという言葉から、今後どのような展開があるのでしょうか?

「うちの展示会だと、トルソーに着せて全身のコーディネートをしてるんですけど、やっぱり出るのはTシャツばかりでボトムとかはなかなか決まらない。

そこで、みんながその全身コーディネートをいいなと思うにはまず文化をつくることだなと。

たとえばプリクラとか。

友達と一緒に写真をとるというのは昔からあったと思うんですけど、それを手軽にしてさらにデコレーションしたりして、共有するという。これもカルチャーじゃないですか。

プリクラはそういうカルチャーを作りたい人が生み出したと思う。

うちの会社って、キャラクターがすべてなんですよ。それ以外のブランドとかは持っていない。

そういう会社がどうしたらいいかっていうと、やっぱりキャラクターの文化を広げていくしかないんですよね。

そこで、Tシャツだけじゃなく、トータルでのキャラクターコーディネート=キャラディネートを文化として広げたいんです。」

 

-ブランドをもたないからこそ、トレンドをすぐに取り入れられるという強みもありますよね。

「そうですね。だからグレイスのキャラディネートではなく、ディズニーキャラクターのファッションを面白くしていきたいなという思いです。」

 

パニカムでは、Twitterでの商品化希望の直訴も大歓迎!

©Disney

-自社で展開されているパニカムですが、商品化するキャラクターを選ぶ基準などはありますか?

「これはすごくシンプルで、ファンがいて、人気があるのに、なかなか商品化できない商品って沢山あるんですよね。

うちの商品だと3人の騎士。

ディズニーランドにいけば、グリーティングもやっているし、ファンもいるんですよ。

でも、それをブランドなどにやりましょうよといっても「えーやっぱりディズニーといえばミッキーだしミニーだし…それに比べたら売れないよね」みたいな感じになっていくわけですよ。

そうすると効率化の問題で、はじかれてしまう。

たとえば、1万人には売れないけど、100人ほしい人がいたらその100人に提供しないと、キャラクターのファッションという文化は広がっていかないんですよ。

逆に、その100人が着用して、それがおしゃれだったら、もっと広がっていく。なので、そういったキャラクターのファンにファッションを楽しんでほしいという思いで、なかなか商品化されないキャラクターのアイテムを作っています。

喜んでもらわないと続かないんですよ。ほしい人が喜んでくれると自然にかえってくる。そういう考えでパニカムをやっています。」

 

-いままでで、これはファンに届いたぞ! という手応えがあったキャラクターは何ですか?

「ディズニーだと3人の騎士とクラリスですね。あとマックス。

マックスはタカラトミーアーツさんから、ビーンズコレクションというぬいぐるみの中で一番人気だと聞いたんですね。

しかし、うちの商品にはマックスがない。

社内で売れるんですか? という声がありましたが、売れるかではなく、ほしい人に届けるんだという気持ちで商品化しました。

そうしたら、ほしい人が沢山いたから、社内でも驚いたくらい売れたんです。

クラリスも同じ。東京ディズニーランドでクラリスを見たとき、可愛いのにうちの商品にはない! と。

3人の騎士も同じで、なかなか使えるアートなどがなかったのですが、時間をかけてグラフィックを作成し、商品化しました。」

 

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