ミステリートート

世田谷区には人気のパン屋さんがいっぱい!

そんな東急東横線沿線のパン屋さんが武蔵小杉の地に集まったイベントが、先日行われました。

その中でも、初出店だった「ぱん工場 寛(ぱんこうば ひろ)」は、自転車でパンを配達する話題のパン屋さん。手書き看板やトートがお披露目されました。

そこで今回は、ぱん工場 寛の店主 田中朋広さんに、そのバターや牛乳、卵などを一切使わない素朴な「ぱん」に対する子どもたちの率直な反応や、子どもたちに人気のぱんをインタビュー!

幼児の「食育」を真剣に考えているママにとって注目の内容ですよ!

「ぱん工場 寛」とは?

東急東横線 都立大学駅から数分歩くとたどり着く、小さなスナックやバーが集まる名店会館。この2階の一室に「ぱん工場 寛」があります。

2006年にオープンしてからずっと、注文を受けて、夜間に焼き上げ、翌朝の6時までに朝食用のぱんを自転車で店長の田中さん自ら届けるスタイルは変わりません。

配達エリアは目黒区、世田谷区、大田区が中心。雨の日も風の日も、そして雪の日も配達し続けています。

ちなみに「パン」ではなく「ぱん」と、ひらがなを使う理由は、「ぱん」のほうが親しみや優しさを表現したかったからだとか。

職人としてパンが売れ残るほうがつらい

店主・田中朋広さん

ところで、なぜ自転車で朝に配達しているのでしょう? 店主の田中朋広さんに聞いてみました。

田中朋広さん(以下、田中)「できたてのぱんを食べてほしいというのが一つ。ぱんと言えば朝食のイメージがあるので、朝を選びました。

関西では朝食のぱんは、その日の朝買って食べる習慣がありますが、関東ではだいたい前日の夕方頃に買うのが普通で、朝買いに行く習慣がない。それなら届けちゃおう、と思ったんです。

またうちのぱんは、バターを使っていないため、水分を留める油脂がなく、パサパサと乾燥しやすいので、朝食にちょうど焼きたてのぱんを食べていただけるように、夜間に焼き上げてすぐにお届けしたいと思ったのが一つです」

田中さんはよく、人に「雨でも雪でも関係なく毎朝自転車で届けるのはつらくないですか?」と聞かれるといいます。確かに気になりますよね。

田中「それでも届ける理由の一番は、焼いたぱんのロスを無くしたいから。雨や雪の中、届けることよりも、ぱん職人として、ぱんが売れ残るほうがつらいんです

この一言が出たときには、まさに“職人魂”を感じました!