「褒める」と「叱る」がしつけの大切な調味料!

 乳幼児期には、「目につくのは叱るべき行動ばかり」とため息をついているママも多いことでしょう。だからいつも叱ってばかり。

でも、よく考えてみてください。子どもは日々成長しています。そこに目を向ければ、褒めるネタもいっぱいあるのです。

さて、どんな風に褒め、どんなふうに叱るといいのでしょう?

「褒める」と「叱る」のメリハリを利かせる

よく目にするのは、子どもが悪いことをしているのに、「そんなことしたらダメでしょう」とやさしく声をかけている親です。褒めている時と声のトーンがまったく変わりません。

まだ言葉も十分理解できない乳幼児に、やさしく説得を試みても理解できるはずはないのです。叱る時は、叱られているとはっきりわかるように、声のトーンを変えてガツンと注意しましょう。それで、子どもは、今の自分の行動がしてはいけないことなのだと理解できるのです。

「褒める」と「叱る」のバランスを取る

乳幼児には、しっかり叱って、してはいけないことを教えましょう。

でも、昨日までできなかったことができたとか、注意したことが守れたとか、子どもなりに頑張っていることにも目を向けて、褒めてあげましょう。

叱ってばかりいる親は過干渉になりがち。褒めてばかりいる親は過保護になりがち。どちらも子どもにとってはマイナスです。叱るより褒める回数を2,3倍多くすることがコツ。

良い面もちゃんと評価されていると、悪い点を指摘されても素直に聞けるのです。

子育てには「こうだからこう」という方程式はありませんが、確実に言えることは、「褒める」と「叱る」は、糖分と塩分のように、どちらもなくてはならない大切なものなのです。

専業ママは、保育士さんにはできないようなこともいっぱいできるのです。乳幼児期は大変ですけど、アッと言う間です。ぜひ子どものダイナミックな成長を楽しんでくださいね。

 

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」