次のマジョリティの毒は僕たちだよ

――そしてこの記事が出る頃には「NEXT MAJORITY VENOMS」まっただ中ですが、こちらのツアータイトル…、「マイノリティ」と言われがちなヴィジュアル系ですが、反対の意味の「マジョリティ」という名前を冠した理由を聞かせてください。

綴:元々ヴィジュアル系はマイノリティの集まりだと思うんですよ。学校内でも同じ趣味の子は少ないだろうし。でも良い物は良いんだから。人と人を繋いでいったら、マイノリティが集まったらマジョリティになってるわけじゃないですか。次のマジョリティの毒は僕たちだよっていうことです。

――普段活動されていてマイノリティだと感じることはありますか?

MiA:バンドをやってメディアに露出してSNSをやっている時点で、やってることはマジョリティですよね。承認欲求があってやっているのであれば、マイノリティな活動では無いですよね。

綴:音楽性もそうだよね。

MiA:まずCDリリースしてますし。本当にマイノリティな人だったら、家で録音して自分で聴いて満足して終わるんじゃないですか。承認欲求や何か対価として欲しいものがあるからこそじゃないかな。

編集部のPCで会議を始める(風の)MEJIBRAYのみなさん

綴:どんなことでもニーズはあるんだから存在しているわけだし。最近の子って周りがヴィジュアル系を聴かないからなのか、自分を「バンギャじゃない」っていう子、多くないですか?「バンギャじゃないんですけどファンメールします」みたいなメールを貰ったり。…なんなんだろう…?でも好きなら好きでいいんですよ。

メト:「………………………………………………。」

るあな:「バンギャとかそうじゃないとかどうでもいいんだよ、みんな同じ人間だよ」って言ってます。

MiA:僕もどんなバンドやってるの?ってヴィジュアル系じゃない集まりで聞かれたら「普通のバンドです…」って濁して言ったりするかも(笑)。

――会社や学校でもそういうことはありますね。「好きな音楽は?」と聞かれたら「ロックとか…バンドとか…」みたいな(苦笑)。

綴:相手の出方を伺わないとね…(笑)。

――そういう空気もある中で、次のマジョリティが自分達と言えるのは強いのでは。

綴:言ったもん勝ちじゃないですか(笑)。ヴィジュアル系っていうか音楽って言ったもん勝ち、やったもん勝ち。昔のロックの人だって過激なこと言ってるじゃないですか。

――そしてツアーファイナルは12月18日のEX THEATER ROPPONGI ですね。

MiA:僕温泉好きなんですけど、EX THEATER ROPPONGI のあった場所って元々温泉だったんですよ。

恋一:掘ったら沸くかなあ。

綴:迷子になるんだよあそこ…。

MiA:セグウェイ欲しいよね笑)。

――話がそれました!

綴:「ツアーファイナルに向けてがんばります!」っていうよりは、1本1本の積み重ねじゃないですか。その日ファイナルだから特別ってわけじゃないし、毎日が特別だし。今どうしたいかと言われても何も考えてないです。「その日まで生きてますように」「隕石落ちてきませんように」みたいな。