この「ソロ男」と、このソロ男意識のない一般的な未婚男性と既婚男性の合算した「非ソロ男」を比較してみました。

まずは、年収面で見てみると、ソロ男は、非ソロ男より平均年収が低いとのこと。同書によると、ソロ男の平均年収は511万円。一方の非ソロ男の平均年収は541万円となり、年収ベースで30万円の差があるのです。ソロ男の年収ボリュームゾーンは300万円~400万円台となっており、非ソロ男は300万円~500万円と、その金額の幅に違いがあります。

しかし、1200万円以上の割合を見てみると、ソロ男が全体の3.2%を占め、非ソロ男の1.9%を上回るのです。ソロ男の隠れた実力はこれだけではなく、貯金額でも特徴的な動きをしています。ソロ男の貯金額ですが、100万円未満が最も多く27.1%。この層がダントツで多いのですが、その一方で1500万円以上の層も20.4%もいるのです。

このまったく貯金が無いか、かなりたくさん貯金が有るか、この両極端な傾向は非ソロ男も同じ。ですが、1000万円以上の高額貯金をする割合では、ソロ男28.1%、非ソロ男12.1%とここでもソロ男の方が多いのです。

また、同書では「年収が高いソロ男ほど、結婚したがらない」といった分析も。
年収別で見た「結婚意欲」を見てみました。年収400万円の場合、ソロ男の39.8%が結婚意欲があり、未婚非ソロ男の34.7%が結婚意欲があります。未婚非ソロ男はソロ男よりもその意欲が低いといった結果となりました。

次に、年収400万円~600万円だと、ソロ男が38.5%、未婚非ソロ男が55.3%に。未婚非ソロ男の結婚意欲が一気に増加しました。

最後に、年収600万円は、ソロ男が33.8%、未婚非ソロ男が60.7%という結果に。ここでも未婚非ソロ男の方が結婚意欲が高いのです。

独特な価値観を持つソロ男ですが、年収があがると39.8%→38.5%→33.8%と、結婚意欲が下がっているのが特徴。年収が高いソロ男ほど、結婚をしたがらないのです。

年収が高い男性は結婚する相手として安心ですが、この自由を愛するソロ男を相手にした場合、なかなか結婚に踏み切れていないことがデータ上でもはっきりしているのです。