その後、映画版ならではのスケールの大きな華々しさやおマヌケさに加え、内容そのものの自由度の高さが大人の映画ファンの間でも評判となっていき、特に第9作『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』('01)は「大人も泣ける名作」として話題作となり、続く『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』('02)もドラマの完成度の高さから、後に『BALLAD名もなき恋のうた』('09)として実写映画化されるなど、アニメの枠を越えた盛り上がりがなされていくとともに、両作を手がけた原恵一監督の出世作ともなった。

 

ここ数年は本来の観客層たる子供たちをより意識しつつ、原作テイストのバカバカしさを際立たせた作品作りがなされている節がある。最新作『嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス』も一見、20周年記念という冠などどこ吹く風のマイペースぶりで、それでいてシュールな趣もあるという不思議な印象をもって、「今後も自由でありたい」というスタッフの意思表示を汲める仕上がりとなっていた。今後のしんちゃんワールドを占う意味でも、ぜひ一見をお勧めしたい。(『ウレぴあ 6月号』より)

『バカデミー賞2012 番外編』に投票すればぁ~?

ここからは20周年サイトで大好評だった『バカデミー賞2012 番外編』のノミネートキャラをご紹介!<「ヒロイン」で賞><「ヒマワリ星人」で賞><「珍名・迷惑キャラ」で賞>以上3つに分かれた各賞に、ぜひぜひ投票すればぁ~?

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