『ズートピア』はディズニーだからこそ実現できた奇跡の映画
ーーズートピアは、バイロン・ハワード監督作品の『塔の上のラプンツェル』のように、ディズニー映画の古典的な素晴らしい部分もありつつ、リッチ・ムーア監督作品の『シュガーラッシュ』のように、現実社会に突き刺さるような部分もあると思います。
共同監督だからこそ出来た作品なのでしょうか?
バイロン・ハワード監督「私たちは映画が大好きで、話にも出たリッチ・ムーア監督の『シュガーラッシュ』は本当に感動的な映画です。
感動的な作品というのは人々に共感してもらえるものだと思うので、今回の『ズートピア』を見て、共感して頂けると嬉しく思います」
リッチ・ムーア監督「バイロンの最強の武器は、彼の持つ手描きアニメーションの技術なんだ。
元々彼は監督になる前はディズニー作品のアニメーターとして活躍してきた。
彼が受け継いできた、ディズニー作品の伝統的な手描きアニメーションの確かな技術は、非常に素晴らしいものだよ」
「バイロンは元々ロビンフッドが大好きで、そもそもこの作品のアイディアもロビンフッドの映画から得ているんだ。
『塔の上のラプンツェル』も、この『ズートピア』も、代々受け継がれてきた、手描きアニメーションの味みたいなものや、ディズニーのキャラクターデザインをきっちり受け継ぎながら、現代的に描いているところが素晴らしいと思うよ」
バイロン・ハワード監督が受け継いできた、古き良き手描きアニメーションのエッセンスと、リッチ・ムーア監督の鋭い視点と完成度の高いストーリーが融合したのが、『ズートピア』。
ディズニーだからこそ出来た、奇跡のような作品なんですね。