年の差カップルにありがちな罠とは?

――若い子好きのY子さんは、ステキなおじいちゃんにときめいたりしませんか?

Y子:ないです(キッパリ)。そもそも恋愛対象にはならないし、そういう人にいいなとはあまり感じないし、ときめいたりもしない。

――じじ萌え女子の3人は、年下男子に夢中になったことはないですか?

K子:ないです。若い俳優を見て、かっこいいとは思ったりはするけど、恋愛対象にはならない。

S子:同じです。すごくイケメンだな、かっこいいなとは普通に思うけど、のめり込むことはない。若いなあ~と思っちゃう。

K子:でも、年齢が上がってくると、年下でもいいのかもしれないという気持ちにだんだんなってくる。30くらいになると、年下もありなんじゃないの?という自問自答が始まる。以前は絶対ないと思っていたけど、絶対という言葉はないなと(笑)。

Y子:20代後半で年下となるとまだ10代だから、そうなると若さゆえのやんちゃなところが見えて、あんまりいいと思えない。でも、30歳を超えると、下が20代後半になり、落ち着いている人が出てきて、年下もありだなと思えてくるんじゃないかな。

――年の差カップルについてはどう思いますか?

K子:若い子ほど、年上に憧れる感じがする。だから年の差婚が起こる。三船美佳も、当時は高橋ジョージのことをカッコいいと思って、そのままついていったんじゃないかな。

S子:年月が経って、三船さんの精神年齢が、高橋さんに追いついちゃったんだろうね。差が埋まっちゃった感じ。精神年齢は大事かな。

K子:見た目よりも精神年齢だね。やっぱり安心したいから。

Y子:いや、私は安心したくない。刺激が欲しい。安心すると、自分自身が止まっちゃう感じがするから。私は同じところにいたくない。だから安定の方に行くおじさまにはあまり興味がいかない。振り回されるのが好きなドMだから。いつまでもときめいていたい。

S子:あれれ?説得できなかった(笑)。

チョイエロじじいは、あるかなしか?

――やんちゃな不良系のおじいさんはどうですか?

K子:北野武は、もうすぐそうなるのかな? 私は安心できないから、不良っぽいおじいちゃんは嫌かな。おじいちゃんとして萌えるんだったら、やっぱりかわいい方がいい。

S子:不良っぽいのは、言い換えれば若さ的なところがあるってことで。だから、私はどちらかというと、悟っている感じの方が好き。

N子:尖っていいのはおじさんまでだな。年をとったら丸く柔らかくなってほしい。

S子:岩城滉一なら、あのままいい感じに、スライドしていきそう。

K子:矢沢永吉とかもいいと思う。永ちゃんのスマートさはいい。

『グランドフィナーレ』 ©2015 INDIGO FILM, BARBARY FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA, NUMBER 9 FILMS, C - FILMS, FILM4

――では、現役感バリバリのセクシーなチョイエロじじいとかはどうですか?

S子:嫌悪感は全然ないです。志村けんとかもそうかな?

C子:私はありです。むしろそっちの方が好き。スケベじゃなくてエロならOK

N子:度合いによるから。色気につながるエロならいいけど、スケベじじい丸出しみたいなのはちょっと(苦笑)。

K子:私は性のニオイはいっさいなくていい。執事的な感じで、そっと横にいてくれるのがいい。むしろ枯れていてほしい。

S子:『ダークナイト』の執事のマイケル・ケインとかステキ。ちょっととげがあって。

N子:いやらしいのはいや。そういう意味では、確かにマイケル・ケインはカッコイイ。あれこそ、おじいさまの魅力を感じる。

K子:あっぱり安心感が欲しい。縁側でいっしょにお茶をすするとか。

S子:「たまには将棋につきあってよ」みたいな感じ(笑)。

K子:ああ、それいい!

というわけで、座談会が終了!

それぞれの意見をまとめてみると、イケてるおじいちゃんスターの要素は、安心感、余裕、悟り、かわいさ、ゆるさ、そしてスケベはNGだけどエロスはOK、といったところでしょうか?

『グランドフィナーレ』のマイケル・ケインは、まさに俳優としての年輪が味わい深くて、支持率高し!ま、最終的には、人間力ってところが大きいのかなと納得しました。

映画とお酒をこよなく愛するライター、時々編集者、なんちゃってカメラマン。名古屋の女性向けエリア情報誌でグルメ、旅物、珍スポット、珍体験特集まで幅広くこなした後に上京し、フリーに。現在は、映画のインタビューや記者会見などをメインに執筆。マイ・ベスト・ムービーと座右の銘は『ライフ・イズ・ビューティフル』