女性なら誰でも1度や2度、過去に女子グループのいざこざに悩んだり、無視したりされたりして傷ついた経験があるのではないでしょうか?

そんなことは学生時代だけで、大人になったらありえないと思いきや、“ママ友”というコミュニティではそんなことが珍しくありません。グループに入れずポツンとしたり、ボスママに目をつけられたり、さらにはうまく立ち回ろうと頑張って空回りしたり……。

子育ての悩みを共有し合えるママ友。その付き合いがなぜしんどくて、うまくいかないのでしょうか?

そこで今回は、ママたちの輪に入れない、ママ友付き合いが苦手な人にありがちな5つの特徴や、その解決法を心理カウンセラーの石原加受子さんに伺いました。

1:気が付くとママ友の輪に入れず、いつもポツンとしてしまう

幼稚園のお迎えのバスを待っている時や保護者会など、気が付くと仲の良い人ママ友同士がおしゃべりをしていることはよくあります。その輪に入りたいけど、入れない……そんな悩みを持っているママは多いのではないでしょうか?

石原さん(以下、石原)「ポツンとしてしまうのは最初から“輪の中に入らなくてはいけない”という発想を持っているからですよ」そう語る石原さん。確かにそうですが、ひとりぼっちは誰でもイヤですよね。

石原「でも輪の中にいる人は、本当にあなたと気が合う人か、考えたことがありますか?

本当に仲良くなりたい人や気が合う人だったら声をかければいいけれど、そうでなければ入らなくても別にいい。そういう気持ちを持つことが大切です。

それができれば焦らなくても、自然と気が合う人と仲良くなれますよ。とにかくあなたが入りたい輪の中に、仲良くしたい人がいるかどうか、まずはしっかり見極めてみてください」

なぜ輪の中に入りたいのか?それはもしかしたら、周りに「たくさんの友だちがいるように思われたい」というプライドのせいかもしれません。そんな他人の目線を気にすることに、まずは疑問を持つことは初めてみてはいかがでしょうか?

2:圧の強いボスママとのお付き合いがしんどい

仲の良いママ友グループだったはずが、いつの間にか発言力のあるママがみんなを支配してしまう。そのママに逆らったら最後。でもそんなお付き合いはしんどいですよね。

しかし石原さんは、この“しんどい”という気持ちに疑問を投げかけます。

石原「しんどいのはそのママに嫌われたくないとか、気に入られたいとか、そういった点ばかりに焦点が当たりすぎているからではないですか? これも先ほどと同様で、その人が本当に仲良くなりたい人や気が合う人か? という視点が抜けているのです」

確かにそれはその通りです。でも付き合いたくなくても、そのママの子ども同士は仲良しだし、何よりご近所なのでうまく付き合っていくしかない。そういう場合はどうすればいいのでしょうか?

石原「子ども同士が友達だからといって、ママ同士も友達にならなくてはいけないということはないんですよ。気が合わないなら、そこは割り切っていい。

ママ友付き合いの鉄則は、この人と合わないと思ったら無理に距離を縮めようとしないこと。そこを諦めて期待せずに接すれば、もっと楽に付き合えますよ。気の合わないボスママなら、心のシャッターを閉めてしまえばいいのです」

しんどいと思うのは、その人と仲良くしたいと心を預けてしまうから。つまり相手に期待しているのです。相手に期待せず、自分が負担にならない程度に心の距離を置く。そういった割り切った付き合い方でいいのです。