ギフテッドとは、「先天的に、平均値よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。
または、先天的に、平均値よりも、顕著に高度な知的能力を指す。ギフテッドにおける高度な知的能力の傾向は、誕生時点から、生涯にかけて見られる。ギフテッドは、外部に対する世間的な成功を収めることではなく、内在的な学習の素質、生まれつきの学習能力を持つことを指す。」(ウィキペディアより)


こういった才能を持つギフテッドチルドレンは、社会経済的な背景に関係なく、どんな階層・地域にも存在。アメリカでは約6%~10の子どもがこれに該当するとされています。

最近、話題となったのが、カナダに住む15歳の少年が、マヤ文明の古代都市を自ら発見したといったもの。

少年はマヤの古代都市が星座の位置に基づくと考え、検証を行い、新たな古代都市を発見しました。

これについては専門家からの異論もあり、正式なものとされていませんが、10代の少年がしっかりとした考えを持ち、検証し、発見したことに驚いた方も多いはず。

日本でも、カナダ政府の認定を受けた14歳の少年・大川翔君が、カナダの大学に全額奨学金で入学したと2014年に話題となりました。

彼らに共通するのは、「ギフテッド」であること。アメリカではこのギフテッドの重要性に気付き、発見・発掘に注力しているようです。

「アメリカでは、ギフテッド・チルドレンの発掘と育成は、家庭の枠を超えて国家レベルでの責務とされ、数々のギフテッド教育のための団体や学校が存在」と、書籍『才能の見つけ方 天才の育て方』の著者・石角友愛さんが同書で紹介しています。


ギフテッドの発見で難しいのは、成績がオールAだからといって、それに該当するわけではないのです。

むしろ、「整理整頓能力がなかったり、モチベーションが高く持っていなかったり、恥ずかしがりやで引っ込み思案で目立たない子だったりする」と、全米転載児協会元理事長のトレーシー・クロス博士も分析しています。
何か特技があるけども、他のことはそれに追いついていないため、発見が難しいのです。

とはいえ、豊かさランキングの上位にいる国も下位にいる国も、関係なく存在するのがギフテッドなのです。

子ども豊かさの指標は、親にある

子どもの豊かさ・才能は、見た目や数字では決してはかることはできません。大切なのは親の直感力だったり、才能を信じる心。

成績など色んな数字で判断されやすい昨今ですが、数字ではわからない豊かさ・才能に目を向けてみてはいかがでしょう。あなたの側にも、ギフテッドが隠れているかもしれません。

一方で、ある程度の豊かさは高い教育を受ける機会にもなっていることが、国内の調査結果から明らかになっています。

東京大学が毎年発表している調査によると(「学生生活実態調査」2014年)、東大生55%の親の年収が950万円以上であることがわかっています。

また、文科省発表の文部科学白書によると、4年制大学進学率は、親の年収が1000万円以上の家庭の場合は60%を超えているのに対し、400万円以下の場合はそれが30%ほどに下がってしまうのです。

裕福な家庭だとしても、良い面や悪い面があることが浮き彫りになってきました。
このように子どもの豊かさとは、数字と直結しないこともあるので、一人の子どもに合った豊かさを親自身が気付いてあげることが必要なのではないでしょうか。