偏差値の高い大学を出たからといって、だれもが社会で活躍できるとは限りません。

新卒採用の仕事をしていたころ、年間にのべ数千人の学生に会う機会がありました。

学生を観察していると、同じように高い学力を持つ学生の中にも、主体的にリーダーシップを発揮できる学生もいれば、何事にも受け身で主体性が見られない学生もいました。

その違いは一体どこで生じるのか? 親なら誰しも気になるところですよね。

そんな疑問に答えてくれる1冊が、『一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』です。

優秀な若者たちが親に最も感謝している家庭教育の内容に関するアンケート調査を行い、その結果に基づいた子育ての具体的な方法を55項目にわたって紹介しています。

同書のアンケートに協力している “優秀な若者”とは、トップクラスの大学に入り、在学中から起業したり、NPOを立ち上げて途上国の開発援助に携わったりしている学生たち。

このように主体的に行動できる学生たちは、どんな家庭教育を受けてきたのでしょうか。

また、わが子を社会に出てからも活躍できる子を育てるにはどうしたらよいのでしょうか。

17万部を売り上げたベストセラー『一流の育て方』の著者のひとりであるムーギー・キムさんにお話を伺いました。

子どもの主体性を育む3つの家庭教育ポイント

著者のムーギー・キムさんによると、家庭教育の中で次の3つを促すことが、子どもの主体性を育むうえで効果的だといいます。

  • 自分で目標を設定すること
  • 自分で決断を下すこと
  • 自分で決めたことは最後までやり抜くこと

同書では、これらを子どもに促すために役に立つような具体的な方法が紹介されていますが、中でも、とくに母親に求められるのはどんなことなのでしょう。

「子どものタイプによって、優先順位は変わると思いますが」と前置きした上で、ムーギー・キムさんが挙げたのは次の3点です。

  • 視野を広げる
  • 自分で決めさせる
  • 無償の愛情

それぞれ詳しく見ていきましょう。

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