最新のウルトラブックがズラリ

【台湾発】台湾・台北市で6月5日から6月9日まで開催されているアジア最大のIT総合展示会「COMPUTEX TAIPEI 2012」。会場で最も注目されていたのが、インテルが提唱する新しいノートPCのカテゴリ「ウルトラブック」だった。

展示しているウルトラブックの多くが、最新の第3世代超低電圧版Core iシリーズを搭載。さらに、Windows 8のタッチ操作に対応していた。インテルのプレスカンファレンスでは、この第3世代Core iシリーズのパフォーマンスを紹介するデモンストレーションが行われ、内蔵グラフィックス機能(HD 4000)を利用したオンラインゲーム「Diablo 3」もお披露目された。

インテルをはじめ、各社のプレスカンファレンスやブースで展示している最新のウルトラブックを紹介しよう。

●ASUS――両面液晶搭載の「ASUS TAICHI」

多くの新型ウルトラブックを発表したASUSTeK Computer(ASUS)。最も話題を集めていたのは、天板にメインディスプレイとほぼ同サイズのサブディスプレイを搭載した「ASUS TAICHI」だ。液晶ディスプレイを閉じた状態でもサブディスプレイに表示できるので、タブレットのように使うことができる。

さらに、トランスフォーマースタイルで、ディスプレイとモバイルキーボードドックが分離するモデルも多かった。ブースでは、日本にはまだ投入していないフルHD表示対応で13.3型液晶搭載の「ZENBOOK Prime UX32」を展示。グラフィックスにGeForce GT620Mを搭載するハイパフォーマンスモデルも並んでいた。

●エイサー――タッチ操作に対応する「Aspire S7」

エイサーは、プレスカンファレンスでタッチ対応のウルトラブック「Aspire S7」を発表。フルHD表示に対応した1.6型と13.3型の2モデルをラインアップする。

さらに、日本未発表の「AspireUltra S5-391」も展示している。これは、今年1月に米ラスベガスで開催された「2012 International CES」で公開されたモデル。インターフェースにはThunderboltを搭載している。

●東芝――アスペクト比21:9と横長の「Ultra Wide Ultrabook」

東芝は「COMPUTEX 2012」に出展していないが、インテルのプレスカンファレンスにデジタルプロダクツ&サービス社の 檜山太郎営業統括責任者が登場。アスペクト比21:9の液晶ディスプレイ(1792×768ドット)を採用した「Satellite U840W」とスライド型モデルの2台をアピールした。ワイドモデルは、インテルやマイクロソフトのブースでも展示していた。

●まだまだある 注目の最新ウルトラブック

このほか、会場では数多くのウルトラブックの試作機やコンセプトモデルなどを見ることができた。日本市場に参入していないサムスンは、Windows 8を搭載したウルトラブックを数多く展示している。

また、「COMPUTEX 2012」開催と前後して国内で発表されたレノボの「IdeaPad U310」やデルの「Inspiron 14z」も注目を集めていた。(デジタル&家電ライター・コヤマタカヒロ)

【「COMPUTEX TAIPEI 2012」現地レポート】

・ASUSが両面にタッチ液晶を搭載したウルトラブックを公開